一つ前の記事に
『なんとも自分の中でもどこにも落ち着かず、、、感動もするけどモヤモヤも随所に湧くし、と同時にそれぞれが同じライン上で一致しないことから生じる疑問が湧いて、いったい細田さんってどんな人なの?!!と、、、。
ご本人が話している姿を見たことがないので、見てみようかな~』
と書きました。そして記事をアップしてすぐに細田さんが話している動画を観ました。一つ前の作品の「未来のミライ」という作品についてなのかな?5分くらいの動画だったのですが。ご本人が話しているのを見て、わたしの中では合点がいってスッキリしました。
23日の金曜日に「竜とそばかすの姫」を観てきました。


公開されたばかりなので内容にはできるだけ触れずにいようと思います。
賛否両論が多いらしい細田監督の作品の、その理由のひとつが「観念が先行していて細部で色々現実的にそれはどうなの?と怪訝に思われるところが多々ある」とのこと。
わたしも映画を観ていて、「現実的にその様子はおかしいなぁ。」とか主人公以外の登場人物のキャラに矛盾が生じていると感じたり、、、細かいそういう矛盾が気になる自分にとって、映画を観ているとあらゆる登場人物の立場に並行して同時に入って観るという自分の観方が”この違和感”を感じさせるのだと気づきました。
そういう視点で見ると、「この状況でこれって実際はありえないんじゃないのかな??」「この人のこの性格だったら、仮想現実でまずここに納得しないよね。キャラに矛盾が生じているなぁ、、、。」「U(仮想現実の世界)のその設定だと”U”がそもそも流行らないと思うけどな、、。」とかいっぱい違和感を感じてしまって、同時にすごく感動する描写や見せ方、胸にグッと入ってくるものだったりも沢山あるので、「ぬぉぉぉ?!!!」とそれらが同時にあることが理解できなくて、これは、、細田さんがどんな人なのか話している姿を見ないと分からないな、、と思いました。
そしてちょうど何故そんな感じなのかを上手く表してくれている動画に一発で当たってくれたのか、細田監督が話している5分の動画で合点がいきました。(今回の映画の解説動画とかではなく、前作の未来のミライのことで話している動画)
何故この感じなのかは、、、主人公の主観でフィルムが回っているような感じだからなのだと理解ができました。”夢の中の状態”にある種よく似ています。もしくは人が記憶を回想して話している時、その描写は基本的に”その人の主観で彩られている”その感じとも似ている。
今ここのリアルな現実世界では、この世界を構成している人間それぞれのアイデンティティというものがあり、「その人はそんな行動はしない。」もしくは「その人なら実際にはこういう行動をするだろう。」ということがあります。現実世界は主人公がひとりではないので、皆の感覚でもって世界が構成されているからです。
そういった同時に大勢の視点に入ってものを見たり考えたら、その状況で周りの人たち傍観してないよね、、とか、なんかとても心優しい設定であるだろう登場人物のその言動が深いのか浅いのかもはや不明という、、なんともどこか現実離れした展開や行動だな~って思う人が生まれるのは自然だなと感じてしまいます。
わたしがまず疑問に感じたのは、「U」という仮想現実の設定は、酷だな~って思いました(笑)自分の潜在的な秘めたものがUというバーチャルな世界での容姿になるという、主人公は(すず→Belle)だから、そばかすあっても可愛くてええけど、その他大勢を良く見たら、、「わたしの潜在的なものってこれですか?!」みたいな「う~ん
これ流行るのかな、、、」と。バーチャルだから何度でもやり直せても、そもそもの設定がそれだったら、、現実より現実を突きつけてる感w
多次元視点で観てしまうと、いちいち湧いてくる疑問w ツッコミw
けれど、”夢の中”においては、その夢を見ている自分の印象や自分が重要視している感じが、夢の世界のその他の登場人物の行動や印象となります。夢を見ているわたしの感覚が先行した”わたしの主観”での描写になります。
細田監督の話は、少なくとも、今回の作品は特に、主人公の主観で観て感じ続ける方が観ていて面白いと思います。
”わたしの世界””わたしの主観”が、どんな方向性を向いているのか、個人的な満足にのみ満ちているようなものだったら作品としてもちろん評価されるようなものにはならないだろうけれど、「世界はやさしく、その根底には愛と希望がある」そんな”わたしの世界”だから、感動したりいい話だなぁって思われるんだなと思いました。
そしてそれは「映画の物語上の設定」という感じではなく、本当に主人公の彼女の内的感覚でずっと描写されている、、それはそういう撮り方というより、、、それが細田さんの世界観という感じなのだと感じます。(細田さんがそういう撮り方を意識しているという意味ではなく、細田監督自身がそういう感覚の人だと思うという意味)
現実的に考えたらこの場面でこれはありえないんじゃないかな、、という風にも見えてしまうけれど、これが主人公のすずちゃんの目線や主観で感じていくと他の描写が全部落とされてこういうシーンになるのか、、と理解できました。主人公の目、視線に強烈に入らせる作用もあって、その視線でシンクロして見せられる世界がすごく純粋で、だから人の心を掴む作品になっているのか、、というのも分かった気がしました。
細田監督が未来のミライちゃんの映画についての話で、細田さんの我が子が自転車に乗れるように練習をしたというその時の話をされた時に、それを聴き感じていると細田さんの作品がこういう感じになるわけがなんとなく腑に落ちました。
対比して、富野監督や宮崎駿監督などは、話自体はファンタジーだったとしても、どの登場人物に焦点を当てても主人公の存在を立たせるためにセリフを言ったり何かをするものではなく、個々にキャラが安定して確立して存在していて矛盾なくその世界でいるような現実感があります。これを成り立たせるには多次元視点で登場人物を観て登場人物がそれぞれ実際にいるかのように動いてもらう必要があります。
ここまで数日前に書いていて、放置していたら、その間にこーちゃんが面白い情報をくれました。全然知らなかったのだけど、細田監督は「ハウルの動く城」の監督をする予定だったそうですが、やってみて上手く進まず、最終的に宮崎駿監督がすることになったそう。
でもそもそもは、宮崎駿さんがその時「千と千尋の神隠し」の製作中だったから、ハウルは細田監督に依頼したのだそうです。細田監督は、若い頃ジブリのスタッフになりたくて、応募したのだけれど落選したようで、その時、才能がなかったわけじゃなく、監督から手紙をもらい、そこには「ジブリにいれると、君の才能を削ぐことになると思う。」と書かれていたそうな。結構有名な話のようで、調べたらいっぱい出てきました。
”君の才能を削ぐことになる” どういう意味で?どういうところが?ジブリに入ると細田さんにとってはそうなるということなのか??宮崎駿さんがどういう意味で言ったのかは分かりませんが、二人の世界観の作り方は全く違って相容れないものだなと自分の感じた点ではそうなので、そういうところも理由にあったりしたのかなぁ~と考えました。
すずちゃんにはいりきっての、映像と音楽の世界観を楽しみにまた観にいきたいなという気持ちがあります。
劇中でよく出てくる「U」はKing Gnuの常田大希さんの新しいプロジェクトmillennium paradeによるもの。とてもカッコイイ音楽です。
Belleは誰しも思うであろう、アナ雪のアナやエルサを思い出します。キャラクターデザインが同じ方だそうです。色んなエッセンスが盛りだくさんの今回の作品。
大注目は、すずちゃん&Belle役に細田さん自身により抜擢された京都出身のミュージシャンの中村佳穂さん。才能の塊か!!と思うくらいに声優さんとしても初めてでこんな風にできるものなのか~!という感じです。
帰ってから早速いくつか配信されている曲をダウンロードしました![]()
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そんな空間として、
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