それからしばらく、私とまぁくんの遊び場は、あの屋上だった。

 「自分で」というのがハードルになっているのか、たまに年配のご婦人を

見かけるほかは、誰も来ない。ビルで働いている人の休憩にもちょうどいい

場所なんだけど、いつも、私とまぁくんで貸し切りだった。

 おじさんとも、たまに挨拶をするくらい。どんな話をしようかと考えていたの

だけれど、そんな雰囲気にはならなかった。

 

 ベンチに腰掛け、築山を上り下りしているまぁくんを見ていると、自然と、

これまでの自分、今の自分、これからの自分のことを考えていた。

 私が気にしていたのは、なんだったんだろう。

 

 毎日のように階段を上り、ドアを開け、遊び、自分で時間を決めて帰る。

当然、帰りもドアを閉め、階段を下りる。自分で動くことが、だんだん体に

馴染んできたようだ。スーパーのように行かなきゃならない場所じゃなくて、

自分で決めて動く場所。

 

 今のこと、これからのことを考えると、くよくよするのを手放したくなった。

 もし過去に間違った選択をしていたとしても、今の選択を間違えなければ

いい。

 今、くよくよしていたら、これから先の自分もきっと、今のことを思い出して

くよくよしてしまうだろう。

 だから。

 この青空とそよ風に、くよくよを開け放つことにした。

 久しぶりに、明日は、公園で遊ぼう。

 

   続く