草なぎくんが、トランスジェンダー役に挑戦したことで話題の、「ミッドナイトスワン」を観てきた。
実は観たのはもう1週間以上前なんだけれど、なかなか感想を言語化するのが難しく・・・
それだけ色んな感情が渦巻き、そして沸々と残り続ける、作品だった。
<あらすじ>
新宿のニューハーフショークラブのステージに立っては金を稼ぐトランスジェンダーの凪沙(草なぎ剛)は、養育費を当て込んで、育児放棄された少女・一果を預かる。
セクシャルマイノリティーとして生きてきた凪沙は、社会の片隅に追いやられる毎日を送ってきた一果と接するうちに、今まで抱いたことのない感情が生まれていることに気付く。
予告動画が異例の15分。
これ見たことで、ある程度ストーリー分かった気でいたけど、いやいや想像していたよりもずっと、バッドエンドでした。
私が感想の言語化が難しかった理由のひとつに、この映画が「凪沙(草なぎくんの役)の母性の物語」みたい評されていることに、反発を感じるからだと思う。
ネタバレになっちゃうから、詳しい描写は避けるけど、凪沙の母性の話にしてしまったら、それを背負わなければならない、一果があまりに可哀想だろう。
そんな一生の鎖、背負わせるか?!?!
私は、自分の輝ける場所を見つけ、そこで伸び伸び羽を伸ばし始め、まるで醜いあひるの子から白鳥に生まれ変わったように自分を生き始めた一果を見て、自分もそう生きていいのだと、もう一度少女のように夢を見た、凪沙の話なんじゃないかと思う。
自分が本当に手に入れたかったものを徐々に手に入れていく一果を見て、その中に凪沙は自分を見た。
まだまだ経済力も生活力もなく、自分ひとりでは道を切り開けない、一果の才能を開花させることに、自分の存在意義を感じたのはもちろんだけど(共依存的なもの)、それと同時に、彼女の夢に自分の夢を重ねたんじゃないかと思う。(なにもバレリーナになりたいとか、そんな短絡的なことではなく)
一果に出逢わなければ、向かわなかったであろうバッドエンドだけれど、でも一果に出逢う前よりずっと、自分らしく凪沙は生きたんじゃないかと思うのよ。
もちろん映画なんて、人それぞれ受け取ることが違い、むしろそれを狙って作られているものなので、正解なんてないんだけれどね。
この作品は、過度な説明やナレーションが入らないから余計、人それぞれ感じ方が違うんじゃないかな。
実は、一果役の新人の子が、長男の小中学校の同級生で。
だから、演技の勉強なんて、本当に全くしたことがないと知っているのだけれど、いやいや素晴らしい演技だった。
なんていうのかな。目に讃えた表情。そこに佇むだけで醸し出すオーラ。
バレエの才能は言わずもがな。
監督が、「演技なんて出来なくてもいいから」と言って彼女を選出した理由が分かる気がする。
すごい女優さんになりそうだー。
(今のうちにサインもらっておこう!笑)
観た人誰もが絶賛していますが、俳優陣の演技は本当に素晴らしい。
草なぎ君は、男顔なのにもかかわらず、女性にしか見えないし、私は、一果ちゃんの友達、りんの演技も好きだった。
原作も読んでみようかな。


