はじめましての方は 自己紹介 もどうぞ。
嫁いびりならぬ婿いびり
「親が生きている間に、親孝行しなさい」
「親がいなければ、生まれてこなかったのだから、感謝しなさい」
「どんな親でも、親は親」
これは親や家族を大切にする台湾人の教えです。
私が台湾人夫と結婚して、ずっと言われ続けてきたこと。
そして、自分の実の親だけでなく、結婚した相手の親にも同じように接すること。
私は実の母との確執があったので、台湾家族とのほうが仲良くできました。
それに引き換え、私の両親を思って、実家での同居を申し出てくれた台湾人夫は
12年もの間、私の母の心ない言葉に、傷つき、怒り、それでも我慢してくれました。
実家から別居することになったときも、売り言葉に買い言葉ではないけれど
母から「出ていけ」と言われたようなもんです。
私はそのとき、どれほど母のことを憎んだか。
夫はそれでも「どんな親でも、親は親」
「尽くしてきたつもりが、報われなくて情けない」と言いました。
私は自分の母が情けなくて、夫に申し訳なくて、
実家から離れてほっとしました。
夫が大泣きした理由
実家から別居して12年も経ち、環境が変わり、私たちの気持ちも変わりました。
紆余曲折、ずいぶん葛藤はありましたが、
先日の記事に書いた通り、私と母の関係は良好になりました。
死を意識すると、考え方が変わると思います。
そして、母が亡くなったとき、夫は泣きました。
なぜ泣くの?
あれほど婿いびりされたのに・・・
夫が言いました。
「どんな親でも、親は親」
「それに、恩があるやろ。
あの時、12年も一緒に住ませてもらって世話になったから」
私にしたら、世話になったよりも世話をしていたと思うのですが
夫が言うには
「あのとき、同居してたから、台湾の実家のローンも早く返済できたし
だから、恩がある。」
「人が死ぬときは、悪いことよりも、良いことを思い出すんや」
そういって、また泣きました。
読経後、住職が言われたのは、
「悲しいと思う気持ちに蓋をしないでください。
泣きたいだけ、泣いても良いのです。
涙を流して良いのです。」
私たち夫婦に言ってくれたのでしょうか?
それを聞いたら、もう二人とも涙が止まりませんでした。
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