ちょうど12時。家のインターホンが鳴った。

 

玄関を開けると女性と男性2人の計3人が立っていた。

 

「児童相談所の者でーす。保護に来ましたーチョキ

 

若い女性が開いた玄関先で元気よくこう言ったものだから、

思わず辺りを見回してしまったガーン

 

女「私は担当ではないですが、次男君の送りを担当させていただきます音譜

 

担当者がいるのか…。

 

男性2人も軽く挨拶をしたけど、正直全然頭に入ってこない。

後になってわかるけど、

1人は児童心理士で、次男君の施設に定期的に訪問し、

次男君の様子の報告や、こちらの質問を施設に掛け合ってくれたりする人。

 

荷物を渡し、送迎車に向かう。

 

次男君はおとなしくお父さんに抱っこされていたけど、

チャイルドシートに乗せる時点で大暴れムキーッ爆弾

 

そりゃそうだよね、

母もお父さんも泣いてるもの。何か変だよね。

 

職員さんが力づくでなんとか乗せ、

ガーシャンっとドアが閉まった途端、泣き声だけが消され、

体をドンドン浮かせて抵抗する次男君の姿だけが

暗いガラスからうっすら見えた。

 

「では行ってまいります。到着したらご連絡します」

 

こうして次男君を乗せた車が去って行ってしまった。

ここまでわずか5分程度。

 

とんでもない喪失感で声を出して泣いてしまった。

お父さんも涙が止まらない。

声を殺すように食いしばっていたけど、震える声で一言

 

父「仕事行ってくる」

 

児童相談所から到着の電話がきたのは1時間半程経ってからだった。