銭婆とカオナシ 第2話 | 神様達と共に

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(最初のお話しのリンクはこちら⇒「第1話」)

 

 

 

 

 

 

ついに剥がれ落ちたカオナシのお面・・・。

 

 

その様子を見て驚く銭婆・・・。

 

 

 

 

 

銭婆「・・・・・・!」

 

 

なんと・・・、お面が剥がれた場所から、美しく・・・金色に光輝く素顔が見えていた・・・。

 

 

 

 

その素顔は、銭婆の言うとおり・・・とても純粋で・・・。

 

あどけない子供のようにも見える・・・。

 

 

すると・・・。

 

すぐにこの子供はうつむいて、グッと体に力を入れ始めた。

 

 

 

 

 

ミシミシときしむ様な音が聞こえてくる・・・。

 

 

そして、次の瞬間・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

カオナシの真っ黒な体は爆発するように砕け散り、四方八方にはじけ飛んだ!

 

 

その中から出てきたのは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

優しい微笑みを湛え・・・全身に黄金色の美しいオーラを身にまとった・・・一人の少年だった。

 

 

安良見命「私の名は、安良見命(やすらみのみこと)・・・。

 

おばあさん・・・。

私の本当の記憶を取り戻してくれて・・・ありがとう・・・。」

 

 

彼の声はとてもあたたかく・・・優しく・・・深く落ち着いていた・・・。

 

姿は少年だが、もしかするとそれは仮の姿で、本当は長い経験を積んだ高貴な魂なのかもしれない・・・。

 

 

この彼の声を聞いて、銭婆もやっと落ち着きを取り戻したようだ。

 

 

 

 

銭婆「・・・やっぱり・・・。

 

あなたは神様だったのね・・・。」

 

 

 

 

安良見命「はい・・・おばあさん・・・。

 

最初から、見抜いていらっしゃったのですね・・・。」

 

 

そう言って、安良見命はゆっくりと床の上へと降り立った。

 

 

 

 

銭婆「いえ・・・。

もちろん、全部はわからなかったよ・・・。

 

なんとなくね、勘みたいなものさ。

 

・・・でも・・・。

 

あなたどうしてカオナシなんぞになったんだい?

 

あなたほどの神が・・・。

よほどの事情があったのでしょう?

 

よかったら話しを聞かせてくれないかい?」

 

 

その問いかけに・・・安良見命は、少しためらった様子でこう応えた・・・。

 

 

 

 

 

安良見命「いいのですか?

 

話せば長くなりますし・・・。

 

けして、楽しい話しではないですよ・・・。」

 

 

 

 

 

銭婆「こんな老いぼれでもね、まだ知りたい・・・、学びたいという気持ちはあるんだよ。

 

それに、あなただって、話した方がスッキリするんじゃないのかい?」

 

 

その銭婆のあたたかい言葉に、自然と顔がほころぶ安良見命。

 

 

 

 

 

安良見命「ありがとう・・・おばあさん・・・。

 

なにからなにまで・・・、感謝の伝えようがありません・・・。

いずれ必ず恩返しをさせて頂きます・・・。

 

では・・・。

今は、せめて僕が経験してきた真実を、全てお伝えしましょう・・・。

 

それで少しでも、あなたの知恵を育むお役に立てるのならば・・・、私も嬉しいです。」

 

 

 

そう言うと、安良見命はゆっくりと息を吐き・・・。

 

そして静かに語り始めた・・・。

 

 

 

 

 

安良見命「もう、ずいぶんと昔のことです・・・。

 

人間の世界で言えば、おそらく200年よりも前・・・。

 

私は・・・ある小さな山村に降り立った・・・、まだ駆け出しの神でした・・・。」

 

 

 

(つづく)

 

 

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