休日の夕方の混み合うスーパーで、ひとりの若いママさんがまだ2歳になってないぐらいの男の子を、カートに座らせて買い物していました。
男の子はママにだっこしてほしくて、両手を伸ばしてずっと泣いてます。
ママは男の子のほうはまったく見ずに、「静かにして!」 「いいかげんにして!」 「泣きやまないんなら置いていくから!」を、ローテーションで言いながら買い物。
髪の毛も、服も、自分のことになんてかまってる余裕ないのがにじみ出ていて、10数年前の自分を見ているようで、胸が苦しくなりました。
家でもこどもとふたりっきりで、閉塞感と孤独感におしつぶされそうになって、唯一スーパーに買い物に行くために外に出ることで、ちょっと気分がまぎれる。
でもいざ出かけようとしても、子どもはおむつをいやがる、お茶を入れたコップを落として床が水浸し、ちらかった部屋で家の鍵が行方不明。。
拭き掃除して、鍵も見つけて、なんとか子どもをなだめすかして連れ出し、やっとスーパーについたと思ったらすごい混雑。
びっくりした子どもはママにだっこしてほしくて、泣き始める。
ママは人目が気になって、泣かないでよ!って思っちゃう。
でもだっこしたら買い物ができない。
カートから降ろしたら、ちょこちょこ歩き回って、もっと買い物どころじゃなくなる。
もう虐待だとか思われたっていいわよ!勝手に泣いときなさいよ!って気分にもなる。
あああ、わかるなあ。。。
周りのお客さんもこどもの泣き声が気になってちらちら見るし、どんどんママさんはバリアを固くしていきます。
でも、全然知らないママさんだし、いきなり「辛いの、わかるよ」って言うわけにもいかないし。
ただ、私、結構高い確率で、小さい子にモテるんです。(笑)
こどもと遊具施設に行ったとき、なぜだかほかの子もわらわら集まってきて、気が付いたらそこのスタッフみたいになってることがよくありました。
で、ちょっとその能力(笑)出してみた。
ママには見えない位置から、泣きっぱなしのちびちゃんにバアってしてみました。
ビンゴ!
ちびちゃん、ぴたっと泣きやみました。
ママは、あれ?とちびちゃんの方をはじめて見ます。
なんかよくわかんないけど泣きやんだので、ママのこわばった空気がふっと緩んだのがわかりました。
ちびちゃんは、いきなりバアってしてきたおばちゃんが気になって、そのあとも泣くのを忘れたみたいです。(笑)
ママはさっきまでは、子どもの方なんて見るもんか!という感じだったのに、泣きやんだらちらちらと見るようになりました。
そのあとも何回かバアって遊んで(ママには見えない位置で)、バイバイって手をふったら、にこって笑ってくれました。
そしたら、そのちびちゃんの笑顔を見て、ママが笑ったんです。
わたし、号泣。(ただの変な人)
どんなママも、自分の子がほんとに大好きなんです。
でも毎日のいろんな小さなストレスがママを追いつめて、笑えなくなっちゃう。
それで子どもにやさしくできなくて、つい声を荒げてしまったりして、私なんか母親失格だとか思って。

でもそんなママのつらさを癒してくれるのは、エステでもケーキでもなく、子どもの笑顔なんですよね。。
今日出会ったあのママさんは、私にはまったく気づいてなかったので、どうして子どもが泣きやんだのかは全然知らないです。
それでいいんです。
でもみんなこんなふうに、自分の知らないところで、誰かがそばに寄り添ってくれてたりするんですよね。
「ひとりじゃない」って、友だちがいるとか、仲間がいるとかだと思いがちだけど、そうじゃない。
みんなみんな、つながりあって生きてるんですね。
そんな気づきがちょっとうれしい、日曜の夕方です。
