『国宝』を観てきました ② 『深淵を覗くものは深淵からも覗かれる』 | 守口市ピアノ教室セシリア ~日本作曲家協議会会員 作曲家・もりやみつよ

守口市ピアノ教室セシリア ~日本作曲家協議会会員 作曲家・もりやみつよ

大阪府守口市のピアノ教室です。
小さなお子さまから大人の方まで、笑いあふれる教室で、仲良くレッスンしています。

こんにちは。

大阪府守口市の笑いあふれる教室『ピアノ教室セシリア』、

日本作曲家協議会会員、作曲家・もりやみつよですチューリップオレンジ

 

いつも読んで下さって、どうもありがとうございますハート

 

 

 

どの世界もでしょうが…「天才」と「狂気」は紙一重です。

鋼の錬金術師で

人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない 。何かを得るためには、それと同等の代価が必要になる』

とありますが、それは人それぞれあるでしょうが…、芸事なら技の習得、科学者なら考察や実験、それぞれヒトがする事柄には「時間」が必要です。

 

ヒトはある程度限られた時間の中で生き、その中で何かを「得たい」ものがあるならば、程度の差こそあるでしょうが時間がかかります。

 

傍から見たら「もう十分すごいやんびっくり」と思えることでも、当事者には「まだまだ」と思う時、そしてその人の理想にどうしても到達したい時…どうしましょうかあせる

 

 

 

 

ロックミュージシャンとか、『悪魔と契約した』とか言われて、何か凄い成功した後…とんでもない、なくなりかたしたとか、うわさで聞きますあせる

 

主人公・喜久雄はヤクザの組長の息子で、背中に入れ墨をしています。父を目の前で抗争でなくし、そこに居合わせていた歌舞伎役者・花井半二郎に才能を見出されます。

一方、半次郎の息子・俊介は生まれ持っての梨園の御曹司。

 

喜久雄には守られる『血』はなく、その代わり類まれな才能がある。一方俊介は『梨園の血』が守ってくれる…が、大変な努力は2人でするも、喜久雄の次。

 

『芸』をひたすら追求する喜久雄。

追及すればするほどヒトではなくなっていきます。

その役柄になりきることは、己を抹殺していくようなもの。

 

 

 

 

神社で願掛けするのも「もっと歌舞伎が上手くなるなら、他のものは差し出す」…西洋風に言うなら、メフィストフェレスと契約するのです。

 

そうして彼は家庭も、ライバルも、師匠も、恋人も失っていきます。それでも「芸」を追求します。

 

これぞ狂気です。

深淵を覗くものは深淵からも覗かれる

そして、更に覗き込みのみこまれて行く…。

 

梨園の御曹司・俊介とは切磋琢磨をしますが、父親の『花井半二郎』の名は喜久雄が継ぎます。その舞台は、鬼気迫るものがあり、御曹司は敗北を認め、去っていきますが数年後…。

 

『花井半二郎改め白虎』がなくなると、いくら芸がすごくても喜久雄は大部屋役者になります。

そして、御曹司の俊介は返り咲きます。

『梨園の血』です。

 

立場は逆転し、喜久雄は場末の旅館などで踊ります。

俊介はもう一度喜久雄と舞台に立ちたいと願い、見事に立ちますが…。

 

 

 

 

「あそこにいつも見てる何かがおるなぁ」

「うん、おるなぁ」

と言う2人のつぶやき…。

 

私は…ですが、落ちぶれた時の俊介も、もしかしたら「もっと歌舞伎が上手くなるなら、他のものは差し出す」とメフィストと契約したのでははてなマーク…と思います。

 

ただ、2人の契約の仕方は違ったかも。

喜久雄は「芸」を極められるなら他はいらない。

俊介は「喜久雄に勝ちたい」だったかもです。

 

それも上昇するのに大切かもしれんけど、質が違うのでしょう。

そして、俊介には守らねばならない「血」があり、家庭がある。

喜久雄は家庭も何もかも捨てている。

 

そうして、俊介は糖尿病によって片足を失い、もう片方の足も、最後の舞台で悪化させ、なくなります。

ただ、その舞台『曽根崎心中』は命を懸けた舞台であり、すさまじいものがありました。

 

 

田中泯『鷺姫』

 

 

田中泯さん演じる人間国宝・万菊。

彼の終の棲家は…大阪で言えばあいりん地区の簡易宿泊所のようなところ。

 

彼も…もしや芸の為にはすべてを差し出した人ではないかはてなマーク…と思います。歌舞伎の人間国宝ですよはてなマーク

イメージは大きなお屋敷で生きている人…な感じです。

なのに…。

 

この部屋には美しいものは何もないからほっとする…

人間国宝・万菊はず~っと「美」を追求し続け、死ぬ時くらい開放して欲しい…と思っていたのかもしれないし。

 

もう舞台に立てない自分には何もなくて当たり前、抜け殻だと受け入れていたのでしょうか。

あの「美」が見れた、体現できた、もう何もいらない。

 

その万菊が舞った『鷺姫』。

最初の方に出てきますが、さすが舞踊家田中泯、手の先まで美しい…キラキラ

 

喜久雄はその大分後、人間国宝としてインタビューを受けますが、その時の表情は、何の感情もない…釈迦が出家をして悟りを開いたように「無」であるように思いました。

 

それはメフィストと契約しようが、それを受け入れ地獄を見てきた人が到達した境地なのかもしれません。

最後のシーンへの考察につづく

 

 

少しずつ更新します下矢印 

 

 

音譜ただいま生徒募集ボチボチ中💦

空きは少しありますが、秋くらいまで作曲に時間を割きたいので、ボチボチ…という感じでお願いします。

 

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