私の実家の近くに神社がある。
子供の頃からよく遊んだ神社で、
神社の階段は通学路であった。
馴染みが深すぎて、特別な場所ではない。
そう思っていたのだが…
数年前に母が入院した時、
病院に行く前に寄ってお祈りをした。
(歩いてすぐ近くなので…)
その時は夕立のあとの神社。
空は晴れて光が射しこんでいた。
とある社の前で…
ぱん!ぱん!
手を叩いた瞬間であった。
目の前が金色の世界…
目の前に誰かいる…
私はすごく焦った。
煌びやかな衣装…
飾りが音を立てそうに揺れる…
「お前は誰じゃ…」
そう聞かれたような気がする。
この時の存在はリアルであった。
まるで3D映像を見ているようである。
以前に滝行でも似たようなことがあった。
それに、近い。
しかし、そのお姿は神ではない。
間違いなく、仏様のお姿である。
しかし、ここまでリアルなのは初めてである。
身体の中にエネルギーが入ってくる。
燃えるように熱い。
(焼け死ぬのではと思うほど…)
汗が流れ落ちる。
熱さのせいなのか、冷や汗なのかも分からない。
ここでのやりとりは余り覚えていない。
(緊張しすぎて…)
いつの間にか…もとの世界に戻っていた。
その足で病院に向かった。
病室で母と話をしていた時…
また繋がった…
先ほどの神の声…
『言い忘れておった…』
『私の力を使うが良い…』
まさか、病院で…
その病院はもともとの神社の境内の中。
一の鳥居と二の鳥居の間にある。
それでもそんな事が起きるとは、
微塵も思っていなかった。
何が起きても不思議ではない。
準備はしておくべきである。
それからそう思うようになった。
準備が出来ていない者には、何も起こらない。
出来ていれば、チャンスは訪れる。
最近はそう思うのである。
