お腹の中に黒い丸を見つけてから、私は仕事に復帰しました。

ここまできたら、もうあとは神のみぞ知る、だと思ったのです。

2週間後、黒い丸の中に赤ちゃんがいるかどうか、不安な気持ちはすごくありました。でも、もう考えても仕方がないのです。

相変わらず目眩、吐き気は続いていたので施術には入らず受付だけをしていました。この頃には、スタッフのみんなにも事情を伝えていましたが、最悪の場合みんなにも悲しい、つらい思いをさせてしまうのではないか、それがすごく気になっていました。

でも、もう説明しないわけにはいかないくらいに、私のつわりはひどくなってきていました。

いつも好んで飲んでいた水が飲めなくなり、食べ物もほとんど食べられなくなってました。一体何なら食べられるのか自分でも分からず、雑誌の経験談を読んでは試しに食べてみましたが、残念なことに私に合う食べ物はなかなか見つかりませんでした。

そうしているうちに診察の日がやってきて、赤ちゃんの存在を確認できたのです。

そしてエコー写真を2枚もらえるのは、双子だからだと知らされたのです。

でもまだまだ妊娠初期。

流産の可能性もありましたが、多胎妊娠ならではのバニシングツインの説明もありました。

バニシングツインというのは、生命力の弱い胎児が妊娠初期の間に自然と消えていく、というものらしいです。
(先生のお話を私なりに解釈したものなので間違っていたらすみませんm(_ _)m)

まだまだ喜ぶことはできない。
2人をなんとしても産みたい。でもあたしにできることは、つわりに耐えることだけ。

そんなふうに思っていました。

そして人は皆こんなにも存在を望まれてこの世に生まれてくるんだなぁ…と、ふたつの命を授かったことで、初めてそんなことに気づかされました。



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