今月のお題は『プレゼントにまつわる思い出』です。

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このお題について、ちっとも印象的な出来事が思い出されない。無論、プレゼントをもらったことがないというわけでもない。同性異性のどちらからも幾度となくプレゼントされたこともあればしたこともある。だというのに、なんだか記憶の抽き出しがすっからかんで、面白エピソードのひとつも出てきやしないのである。

昔、残業バリバリウーマンだった頃に酔っぱらって帰社した営業マンに「いいものあげる」とキスを迫られそうになったけれどこれは……プレゼントではないね。あと、真冬に半袖短パンの変質者風情の男性に食べかけの日清カップヌードルを手渡されそうになったこともあるが、やはりこれもプレゼントにまつわる思い出などとは言いたくない。

なにか色っぽい話がなかっただろうかと懸命に考えてみたけれど思いつきませんでした。どうもすみません。というわけで、まったく色気のない、小学生の時分の話をします。

小学生の頃、友達の誕生日に招かれた。放課後に友達と遊ぶことがほとんど許されていなかった私は、招かれたことと出席出来ることの両方が嬉しくて嬉しくて仕方なかった。その頃流行っていたファンシーショップへいそいそと買い物に出かけ、可愛いステーショナリーを幾つか買ってラッピングしてもらったのだ。私は自分が選んだ小物のひとつひとつがとても素晴らしいもののように感じられてならなかった。

前夜、あんまりそれが素晴らしいと思い込んでいたせいで、なぜだか無性に羨ましくなり、とうとうラッピングを開封して中身を取り出して見るなどしていた。しかしそこは小学生である。一旦は袋に戻してリボンを締め直したものの、また気になって開き、しまっては取り出しを繰り返し、そのうちとうとう、数のあるものの中身を少々ちょろまかす(メモ帳やシャーペンのカラー芯、絆創膏etc.)などしてしまうのだ。

それも「ちょっとだけ」「もうちょっとだけ」なんてやってくものだから、仕舞いには、とてもみすぼらしいプレゼントとなってしまった。袋はよれよれだし中身は間引きされているし、そんなの貰うのもあれだが、あげるのもなんだよ……というものが仕上がってしまったのだ。

結局、そのプレゼントは持っていったものの案の定、他の友人達のプレゼントが眩しすぎて(当然ながら開封されていないものばかり。こちらは一目瞭然で開封されている)気恥ずかしく、忘れたふりしてこっそり後から、「やっぱりあったから置いておく」などと言って宴もたけなわの背中に聞こえないように呟いて、贈ったこととしたのである。

実にシャイガール。そんな思い出。

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