近年、女性の社会進出は目覚しく、男性の仕事と思われていた分野でも女性が活躍するのが当たり前になってきました。
最近では、ママさん宇宙飛行士が誕生したりして、結婚・出産が足枷にならない社会が構築されつつあるのでは、と、夢は広がります。
でも、女性がどう頑張っても、男性にしか成しえないことはまだまだ存在します。
そのひとつが『夢精』です。

夢精……読者のみなさんはご存知でしょうか。
男性が眠っているとき、性的な夢(通称・淫夢)を見て、ハッと目が覚めたときには、おパンにべっとり射精してしまっている、それが夢精です。子どものときにトイレに行く夢を見たら本当におしっこをしてしまったような感じに似ているのかもしれません。

この夢精、聞くところによると、とにかく気持ちがいいらしい。
通常の射精は、なんらかのチュッパチャップス的な手段を用いて摩擦を生じさせることで射精に導きますが、夢精は、何の作用もなく、ただじっと黙って眠っているだけ、それだけで絶頂に達してしまう。
自分の立場に置き換えてみてください。目が覚めたらエクスタシーを迎えている。それってすごいことじゃありませんか?

以前の勤務先での、同僚の話です。
1ヶ月間ほど、離島での現場作業をすることになった彼。
これは夢精を体験するいい機会だと、禁欲生活を送ったそうです。
あらゆる刺激物を避け、放出することなく、ただひたすら精巣に精子を溜める日々。
退屈な離島生活、悶々とする日もあります。手慰みに自分の股間をメンテナンスしたくなる夜もあります。心なしか、キャン玉ちゃんも普段より重量を増し、まるで股間に錘をぶら下げているような気さえします。
でも、我慢、我慢。すべては神の御業『夢精』のため……。

しかし、そこまでしても、彼は夢精を体験することはできませんでした。
禁欲生活明け一発目は、単にドロリとした木工用ボンドみたいなのを出しただけで、ほかは何も変化がなかったそうです。
調べたところによると、溜められて放出されなかった精子は、二週間もすれば体内に吸収されるか、尿と一緒に排出されるそうです。ただずっと溜めれば体験可能というものではないとは、一筋縄ではいきません。

人が見る夢と書いて「儚い(はかない)」といいます。
儚いものだからこそ、追い求めたくなる。「一度は体験してみたい、その快感……ッ!!」と思ったとしても、女性は逆立ちしても無理。男性だからといって、全員が体験可能とは限らない。
なかなか簡単には味わうことができない究極の快感、これはもはや人類の夢ではないでしょうか。