結婚したての頃、独身の友人に「結婚して何か変わった?」とよく聞かれたものです。そんな時、「ううん、別に何も変わらないよぉー」なんて答えましたが、実は私の中で結婚して大きく変わった点の一つに「Happy Medium」という言葉が浮かびます。

「Happy Medium」とは、「折衷」や「妥協」という意味。
「折衷」や「妥協」と一言で言っても、Happy Mediumの場合これだけではなく、まさに文字通り「お互いがHappyである妥協点」という意味になります。
コレ、夫婦間ではとっても大事なことだと思いませんか?

結婚する前の私は、彼氏とは「喧嘩した時が別れの時」でした。
気が合わない、意見が合わない、価値観が違う、となると即座にブブーッ!はい、ダメェー!頭の上に手で大きくバッテンを作りお別れでした。貴様、何様?と思われても仕方ございません。
更にそれは恋愛においての話だけではなく、会社でも友人関係でもそう。あの人にあんな事言われた!あの人嫌い、もう連絡しない、会いたくない。

しかし、結婚して「他人」だった人と「家族」になり一緒に生活をしてみると、ちょっと気に入らない事があるからといってすぐに頭の上にバッテン作って、ブブーッ!ってなわけにはいきません。
喧嘩をしてしまったら、なんとか仲直りをしようと我慢してみたり、相手を説得しようと試みたり。

夫の存在というのは唯一、自分の意見をぶつけながらも相手の意見も聞き、最良の対策を見出さなければ生活のできない人となりました。我慢が許せる範囲は「相手も我慢している、お互い様」、どうしても譲れない所はお互いが妥協し合い、納得いくところまで歩み寄る。
そんな人間関係を結婚から学び、社会での人間関係にも反映させていくと独身時代より「相手を理解する」努力を少なからずしてみよう、という気になります。

……というのが実は私の「理想」。
実際どうか、と問われると言葉が詰まります。
私達の場合、お互い納得しないまま我慢をしているのかもしれない。「なんで私ばっかり我慢をしなくちゃいけないの!」なんて幾度となく思った事があるし、それは夫も然り。夫も理不尽な私の気分に振り回され我慢していることでしょう。しかし、そんな相手の我慢なんて興奮している時は考えられません。

意見がぶつかる度に「私達夫婦、まだまだ未熟だわ」なんて反省するのですが、先日うちのお酒棚を見ると、赤ワインが2本、白ワインが2本、ロゼが3本ありました。ワインは夫が赤派、私は白派です。
それらのボトルを眺め「あらあら、私達も意外にHappy Medium保たれているんじゃない!」と、こんなところで思いがけないHappy Mediumを見つけ、私達夫婦らしい小さなHappyを噛み締めたのでした。