童謡のCDを買った。
その中に、「やぎさんゆうびん」が入っていて、その世界観についてしみじみと思いをめぐらせてしまった。
私は昔から、この童謡が好きだ。
なんといっても、登場人物であるくろやぎさんとしろやぎさんの、性格がいい。
あらすじはきわめて単純で、くろやぎさんから届いた手紙を、しろやぎさんは読まずに食べてしまう。それで、くろやぎさん宛に「さっきの手紙の内容は何?」と問合せの手紙を書く、というもの。これが1番。
なんと2番では、その問合せの手紙を受け取ったくろやぎさんが、やっぱり読まずに食べてしまって、しろやぎさん宛に「手紙の内容は何?」と問合せの手紙を書く。
これがえんえんと繰り返されるというもの。
なんというかこの、やぎさんたちの「思わず食べちゃった!しまった!」っていう感じが歌詞によく現れていて、趣深いのだ。
「しろやぎさんたら 読まずに食べた」
この、「しろやぎさん『たら』」が、深い。
もー、しょうがないなー、何しろ、やぎだからなー、食べるつもりはなかったのに、手紙だってわかってるのに、ついつい食べちゃったんだなー。食べてから、きっとハッ!としたけど、もうかなりの部分をもしゃもしゃ食べちゃったあとだったんだろうなー。
「たら」。
しょうがないね、困っちゃったね、でももうやめてね、みたいな雰囲気が漂っていて、好きだ。
そして、食べちゃったあと、知らん顔もできなくて、困った挙句にお手紙を書くのだ。
「仕方がないから おへんじ書いた」
この、「仕方がないから」も、いい。
途方に暮れたやぎの姿が目に見えるようだ。
きっと、がっくり肩を落としているに違いない。
あちゃー、食べちゃったよ。大事なお手紙だったかもしれないのに。くろやぎさん怒るかなぁ。怒られても仕方ないよなぁ。あーあ。と、途方に暮れながらお手紙を書く。
「さっきの手紙の ご用事なぁに?」
私は、「ご用事」という言い方に、やぎさんの育ちのよさを感じるのだ。
ていねいで、優しげで、とてもいい。きっと上流階級に違いない。
毛並みもつやつやしていることだろう。
そして、しろやぎさんがさまざまな葛藤と自己嫌悪とを乗り越えて、ようやくの思いで書き上げた問合せの手紙を、「くろやぎさん『たら』」読まずに食べてしまうのだ。
このくろやぎさんのうっかりぶりはどういうことであろうか。
自分で出した手紙の返事なのに(内容が「ご用事なぁに?」だとは知らないので)、それを食べてしまうなんて。
このあたりに、やぎの、自分では如何ともしがたい習性というか本能の業の深さがよく現れている。
「わかっちゃいるけどやめられない」んだなぁ。紙を見ると、どうしても食べちゃうんだ。
こうして、「やぎさんゆうびん」をエンドレスで聴きながら、「本能のおもむくままに生きるということと、自分を律することの難しさ、そして社会で生きていくために必要な克己の精神」ということにまで思いはかけめぐり、どんどん深みにはまりこみながら一日が過ぎていくのだった。
その中に、「やぎさんゆうびん」が入っていて、その世界観についてしみじみと思いをめぐらせてしまった。
私は昔から、この童謡が好きだ。
なんといっても、登場人物であるくろやぎさんとしろやぎさんの、性格がいい。
あらすじはきわめて単純で、くろやぎさんから届いた手紙を、しろやぎさんは読まずに食べてしまう。それで、くろやぎさん宛に「さっきの手紙の内容は何?」と問合せの手紙を書く、というもの。これが1番。
なんと2番では、その問合せの手紙を受け取ったくろやぎさんが、やっぱり読まずに食べてしまって、しろやぎさん宛に「手紙の内容は何?」と問合せの手紙を書く。
これがえんえんと繰り返されるというもの。
なんというかこの、やぎさんたちの「思わず食べちゃった!しまった!」っていう感じが歌詞によく現れていて、趣深いのだ。
「しろやぎさんたら 読まずに食べた」
この、「しろやぎさん『たら』」が、深い。
もー、しょうがないなー、何しろ、やぎだからなー、食べるつもりはなかったのに、手紙だってわかってるのに、ついつい食べちゃったんだなー。食べてから、きっとハッ!としたけど、もうかなりの部分をもしゃもしゃ食べちゃったあとだったんだろうなー。
「たら」。
しょうがないね、困っちゃったね、でももうやめてね、みたいな雰囲気が漂っていて、好きだ。
そして、食べちゃったあと、知らん顔もできなくて、困った挙句にお手紙を書くのだ。
「仕方がないから おへんじ書いた」
この、「仕方がないから」も、いい。
途方に暮れたやぎの姿が目に見えるようだ。
きっと、がっくり肩を落としているに違いない。
あちゃー、食べちゃったよ。大事なお手紙だったかもしれないのに。くろやぎさん怒るかなぁ。怒られても仕方ないよなぁ。あーあ。と、途方に暮れながらお手紙を書く。
「さっきの手紙の ご用事なぁに?」
私は、「ご用事」という言い方に、やぎさんの育ちのよさを感じるのだ。
ていねいで、優しげで、とてもいい。きっと上流階級に違いない。
毛並みもつやつやしていることだろう。
そして、しろやぎさんがさまざまな葛藤と自己嫌悪とを乗り越えて、ようやくの思いで書き上げた問合せの手紙を、「くろやぎさん『たら』」読まずに食べてしまうのだ。
このくろやぎさんのうっかりぶりはどういうことであろうか。
自分で出した手紙の返事なのに(内容が「ご用事なぁに?」だとは知らないので)、それを食べてしまうなんて。
このあたりに、やぎの、自分では如何ともしがたい習性というか本能の業の深さがよく現れている。
「わかっちゃいるけどやめられない」んだなぁ。紙を見ると、どうしても食べちゃうんだ。
こうして、「やぎさんゆうびん」をエンドレスで聴きながら、「本能のおもむくままに生きるということと、自分を律することの難しさ、そして社会で生きていくために必要な克己の精神」ということにまで思いはかけめぐり、どんどん深みにはまりこみながら一日が過ぎていくのだった。