『人にはみな人生という舞台でそれぞれの才能を披露し、注目を浴びるときがある』
—バルタザール・グラシアン「賢人の知恵」より—

自分の人生は自分自身が舵取りしてるもの。
とはいえ思う通りにいかないのはなぜでしょうね。
Aに行きたいはずがいつのまにかBを歩いている……。それは、運命の仕業でしょうか?

17世紀スペインの哲学者、バルタザール・グラシアンは続けます。

「小さなきらめきでも、ちゃんと目立つように披露されればまぶしく輝く。だが見せ物を宣伝するには、それなりの舞台装置と背景幕がきわめて重要だ。素晴らしいかどうかは環境次第。タイミングも大切だ。季節はずれに野外劇を開いてもうまくいかない。」

ゴールを見定めるとき、道が外れてしまうとどうしても焦ったり自分には才能がないのかもしれない、とくよくよしがちです。けれど、どんな道を歩こうにもやはり戦略は必要になるものです。戦略を立てたからって道が逸れないと約束されるわけではありませんが、戦略を立てた分、逸れた瞬間の軌道修正が楽にすむでしょう。

そのスポットライトは明るさ、大きさ、場面……ひとりひとり別であることは違いありません。それでも戦略次第では自分が思うライトを浴びることが出来るはずです。

他人がつくった戦略にのるのではなく、自分で戦略をたててみる。そうすれば思い通りの緞帳を上げることが出来ると賢人は伝えてるのかもしれません。

バルタザール・グラシアンは、ニーチェや森鴎外、ショーペンハウエルに影響を与えたと言われる人物です。哲学という言葉はどっしりと重たい感じがしますが、時に勇気を与える言葉が散りばめられていることも。自分を見失いがちかもしれないと思ったときに開いてみるのもお勧めです。

バルタザール・グラシアンの 賢人の知恵/バルタザール・グラシアン

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