瀧波 ユカリ
臨死!!江古田ちゃん 2 (2) (アフタヌーンKC)


江古田ちゃんは本名ではありません。東京都の江古田駅付近に住むから、江古田ちゃん。服を洗うのが面倒という理由で、部屋の中では全裸で過ごす24歳のフリーター。きっちり、乳首も陰毛も描かれている全裸。全裸で革の椅子に座った際に「あ、おりものが……でも革だから平気」なんて拭くあたり、身体が裸なだけではなく、今までマンガでは描かれることの少なかった女性の生態も赤裸々すぎるほどに曝け出しています。
物語は4コママンガで、江古田ちゃんのなにげない日常や仕事、そして、恋愛が描かれています。狙った獲物は逃さない、巨乳・天然・ドジっ娘というモテ系女子を「猛禽」と呼び敵対視しながら、本当は自分も幸せになりたい、でも二股かけられている男が本命の彼女と電話しているときに、気を利かせて黙ってしまう、江古田ちゃんの葛藤、繊細さ、乙女心が垣間見えます。

とっておきの解毒効果を持つこの作品。しかしながら、江古田ちゃんの吐く毒によって、自分の中の毒性もさらに強まるかもしれません。毒を以って毒を制するくらいの勢いでなければ、ぴりりとした、というレベルではなく、ごぶらごぶらと沸き立つような江古田ちゃんの毒は楽しめません。
なんだか他人事じゃないような気でおもしろく読み進めましたが、いかんせん、江古田ちゃん、やさぐれてはいるけど、まだまだ24歳。若い、若いんだよ……まだ全然いけるよ……。その年齢で、鋭い観察眼と冷静な判断力を持っていれば、これから幸せは掴み取れる!!はず!!

女性なら誰でも江古田ちゃんに共感できる部分があるはず。男性にも「『BOYS BE…』なんかより、これ読んで目醒ませ!!」と叩きつけてやりたい一冊です。


Written by cheeco