放課後の音符(キイノート)/山田 詠美
¥1,365
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山田詠美の作品を読むと、視界は潤み、喉の奥はカラカラになり、そして心がきゅうぅっと絞られてしまう。
「素直な」大人の恋を描いた彼女の作品群の中で、『放課後の音符』の主人公は「恋にうつつをぬかす快楽と切なさ」を知り始めたばかりの女子高生。もちろん「性」に対しても、まだまだ初心者だ。その中の一編、“Crystal Silence”は特に私のお気に入り。
主人公の恋の指南役(?)の一人として出てくる少女によって語られる一夏の経験は、ひどく官能的で、そしてひどく切ない。「少女二人の会話(及び独白)」という、シンプルな構成にもかかわらず、この小編を読む度に、私の舌は少年の指の味を堪能し、ジントニック(もとい、シークワーサーをじゅわっと絞ったアワモリトニック)の味に思いを馳せてしまう。
恋に憧れる大人になりかけのティーネイジャーにはもちろん、切ない恋なんて忘れかけている「大人すぎる」女性にまで、ぜひ読んでいただきたい、宝石箱の片隅に潜ませてある、大切な、ダイヤモンドのような一冊。
Written by Momo Oribe
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山田詠美の作品を読むと、視界は潤み、喉の奥はカラカラになり、そして心がきゅうぅっと絞られてしまう。
「素直な」大人の恋を描いた彼女の作品群の中で、『放課後の音符』の主人公は「恋にうつつをぬかす快楽と切なさ」を知り始めたばかりの女子高生。もちろん「性」に対しても、まだまだ初心者だ。その中の一編、“Crystal Silence”は特に私のお気に入り。
主人公の恋の指南役(?)の一人として出てくる少女によって語られる一夏の経験は、ひどく官能的で、そしてひどく切ない。「少女二人の会話(及び独白)」という、シンプルな構成にもかかわらず、この小編を読む度に、私の舌は少年の指の味を堪能し、ジントニック(もとい、シークワーサーをじゅわっと絞ったアワモリトニック)の味に思いを馳せてしまう。
恋に憧れる大人になりかけのティーネイジャーにはもちろん、切ない恋なんて忘れかけている「大人すぎる」女性にまで、ぜひ読んでいただきたい、宝石箱の片隅に潜ませてある、大切な、ダイヤモンドのような一冊。
Written by Momo Oribe