『自立して孤独を愛することが大切』
横尾忠則:マリクレール2007.3月号インタビュー記事より抜粋



生きるということは『強さ』であると考えます。
信念を貫くこと、
女性であり続けること、
貪欲に求めること。

思いに正直生きるという贅沢なエネルギーは時に多くの批判や嫉妬を買います。それは身内を問わず必ず起こり得る反応であることは間違いありません。

人は自分と違った方向に流れていくのを発見した時、こっちだよと軌道修正しようと働きかけます。それが正しい行いかどうかではなくて「私から離れていってるよ」というメッセージにすぎません。本来人間は孤独で生きるものではありませんから、群れから離れるものがある時に注意を促すというのはごく自然の行動なのです。

美術家の横尾忠則氏は
「親は子供から、子供は親から、社会や学校から自立しなければならない」
と言っています。孤独に弱い現代人が自己中心的になりつつあり、わがままを外に向けて発散させていることに懸念を表しています。

誰かと常に一緒にいるとそうでなければ不安が生まれます。誰かと意見を共にしていると自分の意見が何であるかがわからなくなります。誰かと人を批判していると自分の良心が鈍くなります。

孤独は
内面を見つめ、
自分の信念を知り、
相手を思いやる気付きを得る時間。

誰かが人と違う道を歩くことも、自分が欲しくない意見を言うこともそれぞれの価値観に基づいてなされているだけです。必要以上に過剰反応してしまうのはもしかすると、誰からも自立出来ていない表れと言えるのかもしれません。