早い人でアラフィフの扉を開けた辺りから、だいたいは50と60を行ったり来たりな年齢でやってくる、自分たちの親の片付け。我が家は少し早くそれが訪れているのだが、そこには、もちろん、捨てるものだけでなく、頂くものもあるのである。
限られた時間で片づけていき、今日はこの辺で、と思い、出てきたゴミを一か所に集めた時だった。そこは玄関横のクローゼットだったのだが、まだ新しい感じの靴が目に入ったのである。
それを持ち上げてみると、なんとロエベの靴、サイズは26㎝。ムスコのガル男に履かせてみると、なんとぴったんこ。この新しさから見るに、父は、90歳にして、足元にロエベを合わせていたことに。いやぁ、
錆びないおしゃれアンテナよ
卒寿にしてそのアンテナ現役、ひとヒネリのセンスが光ってるというか、最後までファッションに敏感なオトコというか、なんか艶のあるじーちゃんこいてたというか・・・。父が亡くなる4年前からシカゴへ行ってしまっていた私は、その当時の父に会えている気がしてきたのである。
さらにそこには、ロエベの小さなカバンがあり、ハンガーにかかっているセーターはなんとバリーだったのだ。
そのセーターは最近若い子たちに再びブームのちょい懐かしめのノルディック柄風というか糸遊びしてみました風というか、そういうセーターだったのだ。
ガル子やガル男が着ればオーバーサイズの今風に。俺もオレも~と旦那が着てみれば、しゅっとしたエエ感じにハマるセーターに。で、ワタシが着てみれば、ものの見事に、「ちょ~どおばちゃん」な姿が出来上がり、みな失笑。
なんでやねん
ぴったりのおばちゃん感を演出してくれたそのセーターは、ガル子がスキニーとブーツを合わせるアイテムとして頂いていくことになったのである。
こうして
父を思い出す品々を持つこととなった我が家。
これを形見というのだと伝えると、「カタ~ミ?」と聞き返すガル男。
a memento from your grandpaというとoh~と理解した様子。いやいや、「形見」で覚えてくれ、と再度伝えたオカン。
家に帰りガル男、手持ちのスーツにその靴を合わせてみたのだが、驚くほどにマッチしたのである。
3月にあるガル男の卒業式には、このじぃじの形見の靴を履いて一緒に出席することになりそうだ。
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