少し前のことだが、ムスコのガル男と一緒に大阪フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会を聞きにフェスティバルホールへ行った。

 

ギリギリに到着し、着席してすぐ、団員がステージに現れ着席したのだが、アメリカでみていた光景とちと違うのだ。それは、その席と席の間に十分すぎる余白がある、ということ。

 

物理的に椅子を離して座っている、というわけではない。それは、日本人の小柄でいて、さらにスリムであるという体型がその光景を作り出しているということなのだ。

 

つまり言い替えると、アメリカ人の大柄なその体つきと、ジャンボな肉料理と砂糖王国スイーツに支えられた

わがままなぜい肉たち

が演者とともに着席していたということに。

 

こんなところで日米の違いを感じるとはな、と思っていると、コンサートマスターが登場。大きな拍手がおくられたのだが、その拍手がさっさとしかもピタっと止んだのである。慌てて叩いていた手を止める我が家。

えらい早いな

と思っていると、オーボエがチューニング用の音を出した。固まるガル男とオカン。違う、いつも聞いていたんと違う。なんか

音、高ない?

 

ふと思い出したのである、アメリカのオケは440ヘルツ、日本は442ヘルツと言われていて、基準としている音の高さが違う、ということを。それが理由で我々が音が高いと思ったのか、ホールの音の響きがリノと違ったのか、その辺は知らんけども、自分たちが今まで聞いていたのとは違う音での演奏が始まるとワクワクしていた。

 

そして、チューニングが終わり、いよいよ指揮者登場。大きな拍手がおくられたのだが、またもやその拍手、さくっと終わり、ピタッとやんだのである。そして、指揮者、団員の方を向いて、あっという間に1曲目に入ったのである。

なんだこのロケットスタートは

 

たらたら長い拍手で切り上げにくくなってはいけない、という客側の気遣いなのか?とあっけに取られているうちに1曲目に入り、演奏が終わったのである。それと同時に会場に響き渡ったのは

 

上から横からの客の咳払い

 

もうそれは、「我慢してました咳」から、「私もついでに咳払い」に、「また次の曲の間出されへんから、出したいんかどうかわ分からんけども一応前もって出しときます咳払い」まで、バリエーション豊富な咳払いのように聞こえたのである。アメリカでは見なかったこの光景というか、アメリカは曲中に我慢できない咳はその場で出すため、この曲が終わる度に集中して出現というのには驚いたのである。

 

こうして演奏会は最後の曲を終え、指揮者に大きな拍手がおくられ、一旦舞台袖にはけ、またすぐに指揮者が登場というクラシック界お決まりの出たり引っ込んだりカーテンコールの時間となった。

 

指揮者が再度登場。その時は少し控えめの拍手で出迎え、ステージ中央で立ち止まり、お辞儀をした瞬間

拍手フォルテッシモ

 

その強弱の付け方たるや、誰かが音量つまみをひねったかと思うほど、しっかりと大きくなったのである。プロ彼女という言葉が一時期話題になったのだが、コンサートホールにはプロ観客がいっぱいいる、そんな気がしたのである。

 

指笛を鳴らしたり、フォ~と声を出す人の数が一定数いるアメリカは、ホール内の雰囲気は少しゆるく、自分なりの方法で音楽を楽しんでいる感じなのだが、日本は、演奏者により良い演奏をしてもらえる環境を観客も提供しようという気遣いが見えたのである。

 

その両方が、それぞれに「らしいな」と思えたクラシックコンサートありました。

 

 

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その他の会場ではどないなんですかね、興味おます。

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