乗ってまいりました、
スコットランドは
エジンバラ近郊
ミドロシアンにある
アルパイン・コースター。
受付で予約番号を告げると
リストバンドタイプの
チケットを貰えてさあ乗車。
グレーのカートに我々は
仲良し二人乗りでございます。
(一人乗りも可能、
一人あたまの値段は変わらず)
手荷物の持ち込みは不可
(皆適当にそこらの床に
カバンとか置いていました)、
安全ベルトを装着し
出発の直前に係のお兄さんが
「はい、レバーを引いて。
走行中はずっと引いていて」
・・・レバーを引くと
それがアクセル、
押すとブレーキ、と
壁に掛けてあった説明書きには
記してあったのですが、
まあこういうのは
スピードを出してこそですし。
「夫よ、いいか、レバーは
引きっぱなしにしてくれよ」
「それはそのつもりですけど
でもあのお兄さんは一言
『レバーを押せば
ブレーキになります』って
言うべきじゃないですかね」
「ブレーキなぞ必要ない、
とにかく
引きっぱなしにしておけよ」
「たぶんカーブで
人間が吹き飛んだら
安全装置として自動的に
ブレーキがかかる
仕組みだと思うんですよ」
「なるほどしかし
とにかく引け!
引くんだこういうのは!」
それでまずはレールに沿って
ガタガタ牽引されて斜面を登り・・・
それなりの
高さまで来たところで
さあ滑降開始です!
次の瞬間右方向に曲がると同時に
素敵なGがカートにかかり
・・・一応こういう時は
悲鳴か歓声を上げるのが
マナーだよな、と
「ウェへへへヘーイ!」
年甲斐もなくキャッキャと
喜ぶ私でしたが、その背後で
わが背の君は無言、さらに
『不安な時』用の呼吸
(浅く抑えた感じの
『ハッ・・・ハッ・・・』
みたいな)を開始しやがり・・・
「・・・おい。おい、夫よ、
君、もしかして怖いのか。
本気で怖かったら
ブレーキかけて良いぞ、
無理するなよ、
なんか呼吸音が
サスペンス映画風に
なっているぞ、大丈夫か」
イメージ呼吸音:
「・・・君は大丈夫ですか?」
「私は楽しいよ。
ウェへへへへヘーイ!」
「・・・君が楽しいなら
僕は大丈夫です・・・!」
・・・私は夫に
可哀そうなことを
したんですかね?
ただこちらのコースター、
我々はこの日
3回乗車したのですが、
2回目からは夫も
変な呼吸音を
立てることはなくなりまして、
本人が後から言うには
「1回目はちょっと設計の
安全性を確信できなくて」
ということでございました。
スノーボードや
マウンテンバイクで
凍結した山の斜面を
滑降する人間が
何を言っているのかと
私などは思うのですが、
夫の中ではそういう
悪天候スノーボードや
自転車のほうが
アルペン・コースターより
なんぼか安全と
思われるのだそうです。
まあ私は楽しかったです。
夫もそれなりに
楽しんだ様子ではあるのですが・・・
「費用対効果で考えると」
とかブツブツ言っていたので
心から純粋に楽しんでは
いなかったと思われます。
「春先に変なところに
連れ出して悪かったよ、
別に私は参加を
強制してはいないけどな」
「夏に乗ったら印象がまた
違ったかもしれませんね」
「ああ、もっとジリジリ
暑い日ならさらに風を
楽しめたかもしれないな」
「山の斜面ですから
小さな虫がたくさん
発生すると思うんですよ、
斜面を滑り降りる時に
そういう虫がバチバチ
顔に当たったら・・・」
「もしまた私がこれに
乗りに来ることがあったら
その時は君だけは誘わない」
「何を言っているんですか、
こういうのは男女一緒に
乗ってこそでしょう、その時は
僕も来て君に付き合いますよ」
アルパイン・コースター、
走行距離がこの3倍あれば
私はもっと嬉しかったな、
というのが
素直なところの感想です。
「君、さては今まで異性と
ローラーコースターとか
乗ったことなかっただろ」と
夫をからかいましたら
「ローラーコースター自体
これが人生初体験です」
と真顔で言われてしまいました
・・・閉鎖された石炭か何かの
採掘場の斜面をでんぐり返しで
転げ落ちるような遊びは
子供の頃の日常だった
らしいんですけどね
私と夫、どちらのほうが
リスクの高い遊びを
経験してきたんでしょうね
リスクのある遊びが
お好きなあなたも
苦手なアナタも
お帰りの前に1クリックを
↓


