友人が子連れで
遊びに来てくれました。
わが愛犬アーシー
(黄色大犬)は
友人の車が
我が家の車寄せに
近づくのに
気づくと同時に大興奮。
元々訪問者には
興奮しやすい犬なんですけど
特にその訪問者が
子供だったりすると
大喜びする犬なんですけど、
もう車が停まる前から
玄関内を走り回り
窓に伸び上がり
歓迎の吠え声をあげる。
このお子様3人は
アーシーとは
これがほぼ初対面。
歓喜のあまり牙を剥きだし
元気に咆哮を響き渡らせ
跳躍と突進を繰り返す
体重30キロの大犬。
・・・これでは
まとまる縁談も
まとまらないだろう、と
私はアーシーを台所に誘導。
そこでもわが愛犬は
身の内にあふれる
衝動を持て余して
椅子をなぎ倒すという所業に。
だからそんな姿を見せたら
6歳とか4歳とかの子は
怖がるに決まっているでしょ!
台所と家事室の仕切り越しに
対面を果たした大犬とお子様ですが、
お子様たちにどうも
一目惚れしたらしいアーシーは
「あっあっあっ、子供!
あっあっあっ、すごく
仲良くなりたいタイプ!
あっあっあっあっあっ!」
みたいな状態になってしまい
子供たちは完全に及び腰。
「お子様方、君たち、
犬と接近するのは初めて?」
「ううん、友達の家で
一緒に遊んだことがあるよ!
でもその犬は・・・
こういう犬じゃなかった・・・」
お母様に確認すると
子供たちがこれまでに
接触したことのある犬は
体重5キロくらいの小型犬。
小型犬と大型犬では
目線の位置がまず違い、
たぶん子供たちの視界では
顔の正面にアーシーの
黒光りする鼻と
白く尖った歯がある感じか・・・
このお見合いはもしかすると
「ご縁がなかった」オチかな、
という私の予想は
当然のごとく外れ、
3時間後、そこには
おとなしく
床に伸びるアーシーと
その背中に抱き着く
3人のお子様の姿が!
「なんだいアーシー、
君は私が君を
抱っこしようとすると
いつも嫌がって
立ち上がっちゃうのに」
私の言葉に子供たちは
「えっ、アーシーは
こんなに抱っこが好きなのに、
どうしてNorizoさんに
抱っこされるのは嫌がるの?」
「アーシーは私に
くっつかれるのは
好きじゃないんだよ。
盲導犬協会の人も
そう言っていたよ、
この犬は特別な人にしか
くっついてくれないんだよ」
「それ本当のこと?
だってアーシー、私たちと
くっつくの好きみたいだよ?」
それは君たちが
特別アーシーに
好かれているからだよ、
じゃあ証明してあげる、と
その場に膝をついて
アーシーを抱えようとしつつ
私は頭のどこかで
「ああ、でもこのまま
アーシーが素直に私に
抱かれちゃったら
それは子供に対して
話の辻褄が合わないなあ」と
思っていたのですが、
ありがとうアーシー、
君は私の心が読める子、
私がアーシーの肩に
鼻を埋めようとするなり
アーシーはそれまでの
デレデレした表情を捨て
真顔になり
その場にすっくと立って
「ナニすんですかアナタ」
ありがとうアーシー、と
暗い目線でお礼を送る私と
その周囲で大喜びの子供たち。
「わあ!アーシーは本当に
Norizoさんに
抱っこされるのが嫌なんだね、
じゃあ私たちは特別なんだね、
アーシーは私たちのことが
大好きなんだね、私たちも
アーシーのこと大好きー!」
われらがアーシーとお子様方は
この日散々ボールやロープで遊び
そこらじゅうを駆け回り
抱擁・頬ずり・なんなら
接吻まで交わす仲になり、
子供たちは帰り際何度も何度も
「Norizoさん、私たち
今度いつまたアーシーと遊べる?」
またアーシーがこういう時は
がっくりと肩を落として下を向いて
「お別れですか・・・私は
今、とても寂しいです・・・」って
様子をしてみせるから・・・
わが愛犬の賢さに慄く夏です。
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