わが愛犬アーシー(黄色大犬、

元盲導犬候補生)の

お散歩仲間である

元牧羊犬ちゃん(大型モコ犬)の

飼い主である毒舌夫人が

「私が一番好きな犬種は

グレイハウンド」

 

 

 

 

「・・・コリー犬種じゃ

ないんですか?ハウンドは

牧羊犬とはちょっと

違うと思うんですけど」

 

「いや、そりゃ私が一番

愛しているのは我が家の歴代の

牧羊犬たちよ、でも純粋に

どんな犬が好きかってなったら

実はそれはグレイハウンド」

 

そんなことを話しつつ

森の奥の道を人間二人と

犬二匹で歩いておりましたら

なんと向こうからピチピチの

グレイハウンドと

その飼い主が現れまして。

 

「奥様、グレイハウンドですよ!」

 

「あら本当だわ、それも

すごくきれいなグレイハウンド!」

 

我々の反応にあちらの飼い主は

「・・・えっと、あの、はい、

グレイハウンドですけど何か

問題ありますでしょうか・・・」

 

ないないない、

問題とかの話じゃない、

違うんですよ今グレイハウンドが

いかに素敵な犬種かって話を

ずっとしていて・・・と

立ち話などいたしましたら、

こちらのグレイハウンド嬢は

元レース犬であるそうで。

 

「レース?あれ?

ドッグレースってこっちで

今も合法なんでしたっけ?」

 

「合法ですよ。この子は

アイルランドのレース

出ていたんです」

 

「スコットランドにも

レーストラックはあるわよ」

 

それにしても

グレイハウンドというのは

脚が細い、そして長い。

 

胸には厚みがあるんですけど

ラブラドールあの

がっしりした脚に

慣れた身からすると

 

 

迂闊に背中とか撫でられない、

くらいの印象なんですが

「大丈夫、この子は頑丈です」

 

「でもこの細さは・・・

私は粗忽だし・・・変な方向に

変な力をかけちゃったら・・・」

 

なお私はグレイハウンドは

ものすごい運動量を日々欲する

犬種だと思っていたので

そこのところを

飼い主さんに尋ねると

「・・・この子は私が歴代

世話をした中で、運動に関しては

もっともグータラな犬と言えます」

 

「そんなこと言って毎日

3時間とか散歩して

いらっしゃるのでは」

 

「いえ、本当に

1日1時間以下で

大丈夫くらいの話です」

 

それはまたご謙遜、と

思っていたら

横から毒舌夫人が

「Norizo、あなたはまだ

引退犬の気持ちを

理解していないわね。

うちの犬もこの犬も

現役時代は仕事として

すごい距離を

毎日毎日走っていたのよ。

そういう犬が引退しても

なお昔みたいに走りたいと思う?」

 

「・・・そういうものですか?」

 

「そういうものよ!私だって

50人前の料理をまた毎日

作れって言われたら嫌よ、

現役時代はそれでよかったけど!」

 

グレイハウンドの

飼い主さんは頷いて

「そうです、そうです。

この子はたぶんもう一生分の

距離を走りぬいたんです。

今は我が家の

一番日当たりのいい窓辺に

クッションを置いて、その上で

一日中ごろごろしているのが

一番楽しいみたいなんです」

 

それにしてもこの犬が

幸せな引退生活を

送っていることは

その毛並みや表情を

見れば一目瞭然という感じで・・・

 

幸せな犬を見るのはいいものです。

 

 

グレイハウンドを使った

レースを主催している組織が

同時にそういう引退レース犬の

『引き取り先』を探す組織と

ばっちり連携している模様で

そこらへん『英国っぽい』と

私は感じましたが皆様はいかがか

 

でもまあ斜陽賭博みたいです、

グレイハウンドレース

 

トラックもどんどん

閉鎖されているみたいです

 

動物を使った賭け事が

嫌いなあなたも

それでも一度くらいは

現場を観てみたいアナタも

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