英国の田園において
人々にもっとも
忌み嫌われている
生き物の一つは間違いなく
マダニ(Tick)です。
マダニに噛まれて
ライム病になった人を
私も2名ほど直接
知っていますし、
スコットランドの
田舎住まいの人間にとっては
かなり身近な危険生物です。
夫(英国人)も過去に
何度か噛まれたことがあり、
以来我が家はティック・
リムーバーと呼ばれる
専用の除去装置を
常備しております。
人体に噛みついているマダニを
無理矢理引き離そうとすると
そこで毒液というか
マダニが媒介する病原体が
注入されちゃうんですって。
でもライム病になった2名も
わが夫もかなりの屋外活動好きで、
つまりほら、野山に
むやみに分け入ったり
積極的に藪の中に
突撃していったりがご趣味の・・・
ですから基本インドア派の
私にはマダニの恐怖は
なんのかんので
対岸の火事だったんですが、
この夏サバ釣りを目的に
遠出をした際、夜に
ホテルに戻ってお風呂に
入ろうと服を脱いだら
・・・鏡に映った自分のお腹、
おへそのちょっと斜め上に
黒々とした付着物があってですね。
ゴミかと思って
手で払っても取れない。
え、これはまさか・・・?と
お風呂場から飛び出して
翌日の釣り場を探すために
地図を眺めていたわが夫に
「ちょっと見てくれ、これは
何だろう?私の肌にかなり
しっかりくっついているのだが」
「あ!マダニですね!」
・・・しかし私は確かに
海辺の近くの藪道を
夫と犬と一緒に
散歩はしましたが、
犬はともかく夫はその時
半袖半ズボン、対して私は
足元は靴下とタイツの二枚重ね、
一番下のシャツはタイツにイン、
長袖で襟元も締まっていて
・・・マダニも噛むなら
私ではなく夫でしょう!
それにしても何が怖いって
マダニは明らかに私の皮膚に
噛り付いているのに
私は何の痛痒もそこに
感じなかったんですよ。
マダニはこっちから
血を吸い上げつつ、
こっちの感覚が鈍くなる
液体みたいなものを
こっちの身体に
注入してくるんですって!
噂には聞いていましたが、
まさかここまで
無感覚になるとは・・・!
「ところで妻ちゃん、僕は
愚かにも今回の旅行に
ティックリムーバーを
持って来ていないのですが」
「これ、無理矢理
剥がしたら駄目なんだっけ」
「駄目です。諸々の病気の
感染率が上がります」
「明日、どこかの薬局で
リムーバーを手に入れるまで
このまま、というのは?」
「なるべく早く除去したほうが
安全なんです。噛まれてから
24時間以内に除去すれば
ライム病感染率は非常に
低いとかなんとか・・・
逆に48時間とかが経過して
皮膚が赤くなったら
危険と言われています」
「でもないものは仕方ないしな」
「ホテルの受付にリムーバーが
用意されていないか聞いてきます」
ホテルはリムーバーを
常備してはいなかったのですが、
話を聞いたホテルの経営者が
「私の家、すぐ近くなの!
うちにはリムーバーあるから!
取って来るからちょっと待ってて!」
で、彼女は親切にも自宅から
ティックリムーバーを
持って来てくれて
・・・ちなみにそれ、
『犬用』だったんですけど
まあ原理は同じですから。
私の腹部からマダニは
無事に除去されました。
ですがこれ、身体の正面に
マダニが張り付いていたから
私も気が付けましたけど、
あれが背中とか
二の腕の後ろとかだったら
たぶん簡単に24時間は
経過しちゃうんじゃないかな、と。
マダニの活動期は春から秋。
野山から帰って来たら
少し神経質なくらい
身体検査をしたい季節です。
愛犬アーシー(黄色大犬)にも
この時期は時々
マダニがたかっているんですが
犬は獣医さんの勧めに従い
専用のお薬を
定期服用しているので安全
・・・宇宙人が見たら
この状況を何と思うか
ちなみにサバは獲れませんでした
でも釣果がなくとも
夫は釣りというか
キャスティングが
楽しかったらしいです
私はサバが恋しいです
サバは塩焼き派のあなたも
味噌煮派のアナタも
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