金原ひとみさんの「マザーズ」
小説を読むのは久しぶり。
これは3人の母親のお話。
母として、妻として、働く人として、女として、
それぞれの気持ちが、
時に気分が悪くなるほど丁寧に書かれていて、
(すみません、褒めことばのつもりです)
自分もつらくなったり、涙を流したりながら、
つい夜更かしして読んでしまった。
虐待、ドラッグ、不倫。
一線を越えてしまった登場人物たち。
でも、その一線とは何だろう?
誰でもひょいと超えられてしまうのではないか。
そうせざるを得なかった、
そこへ至る気持ちの流れが分かるから、
わたしは彼女たちが悪いとは思えない。
母になるとは、なんと大変なことか。
虐待やドラッグや不倫は止められても、
母であることは止められないし、
一度母になってしまったら、
止めたいとは思わない。
どんなにつらくても。
