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今日のブログは、数日前にTwitterでかなりバズっていた
【乳首がピンクになる(?)魔法のクリーム】
についての話です…!
◎Twitterでバズった『乳首がピンクになる魔法のクリーム』とは
ことの発端はTwitterで、
乳首がピンクになる魔法のクリームを毎日寝る前にパックしてるんだけど普通にヤバイwwwピンクすぎてすっごいよ🤣
との内容で結構キワドイ写真付きなので下心満載のコメントなども多く見られるものの😓、
現状5万いいね近くを獲得しているツイートです。。
中には乳首に収まらず、デリケートゾーンに使おうなんてアホなコメントつけている人もチラホラいるんですけど、
こちらで紹介されている件の「魔法のクリーム」は、↓のアイテムで…
これ、「魔法のクリーム」でも何でもない、結構ヤバい薬なんです。。
副作用とかもガッツリ出る可能性が高いため、
ご利用の際には本当に注意して欲しいものです。。
◎国内未承認のシミ取り薬…【メラケアフォルテクリーム】について
この薬は「メラケアフォルテクリーム」というものだそうで、
元々は【シミ取り薬】として古くから美容マニア?の間では有名だったようです。
ただし、
日本では処方医薬品として認められていないため、
医療機関等で入手することは本来できないはずの薬なのだそうです。
しかし効果がすごく顕著に出るため海外から個人輸入して使用している人が多いようです。
オオサカ堂などの個人輸入代行サイトなどでめちゃくちゃ人気とのこと。。
しかも一本がかなり安いというのも試す人が多い理由だと思います。
◎メラケアフォルテクリームは「ハイドロキノン」「トレチノイン」「ステロイド」の混合薬
しかしこれ、凄い効果が顕著に出るそうですが
それもそのはずで有効成分がとにかくヤバい顔ぶれなんですよね。
- ハイドロキノン 4%
- トレチノイン 0.025%
- モメタゾンフランカルボン酸エステル(ステロイド) 0.1%
の混合薬です。
ハイドロキノンやトレチノインなどは美容皮膚科とかでもシミ取り治療などによく利用されている成分なのですが、
これは基本的には医師の診断の下適切な濃度とかに設定されて処方されるもので、
素人が適当に利用することはまずありえない成分です。
ハイドロキノンは場合によりますが、
トレチノインやステロイドは通常の化粧品には絶対に配合されていない成分ですし
医薬品としても中々簡単には入手できないレベルのものです。
◎メラケアフォルテクリームで本当に乳首はピンクになるの?
ちなみに、メカニズムとしてこの「シミ取り薬」で乳首を本当にピンクにできるのか?
というと、うまく行けば確かに可能jかなと思います。
「ハイドロキノン」とは、【皮膚の漂白剤】とも言われる薬品で、
皮膚のメラニンを分解して色を薄くしたり、シミの原因となる反応を妨害するなどの効果があります。
医薬部外品の美白有効成分には認められていませんが、
実はその効果自体は現存する美白成分のどれよりも強いと言われています。
この作用によって、乳首の黒いメラニン色素が分解されて薄くなる可能性は十分あるでしょう。
さらに「トレチノイン」は、
ビタミンA(レチノール)の誘導体です。
レチノールは肌の中で代謝されてこのトレチノインに変化することで
肌のターンオーバーを促進することが知られています。
そのトレチノインそのものは、レチノールの100倍近い効果を持つとも言われています。
ターンオーバーを強力に促進して、メラニンの排出を促します。
さらにこの効果で皮膚が薄くなるため、血管の色が透けやすくなるとも考えられます。
このハイドロキノンとトレチノインで乳首の色素を薄くして、皮膚そのものも薄くすることで、
乳首をピンク色にすることも十分可能と思われます。
実際にそういう効果を実感している人も多いから人気なのでしょう…。
◎素人が適当に使うのは超危険!?メラケアクリームの【副作用】
ただ、【効果が強く出る】というからには、
その分の【副作用】というのも必ず生じます。
まず「ハイドロキノン」という成分の副作用としては刺激や痒みやアレルギーなどがよく言われていますね。
ハイドロキノンって↓こんな形してますけど、

化学詳しい人が見たら構造からして人の皮膚につけるものではないと思うでしょう(苦笑)
(こんなんフェノールと大差ないやん)
安全性データシートとかも刺激物でしかないような区分になっています。
小動物への発がん性や、変異原性などもあるらしい。。
(人間に対しても怪しい)
刺激誘引による色素沈着が逆に起こるなんて話もありますね。
また、これは7~8年前に話題になった
【ロドデノール事件】
で一躍有名になりました、『白斑』の発生リスクもかなり高いです。
「白斑」というのは皮膚の色素が脱落して色が戻らなくなる症状のことで、
古くからハイドロキノンにはその副作用が見られることが報告されてきました。
ハイドロキノンは現存する美白系成分の中でも最も白斑リスクが高く、
その効果は以前問題になったロドデノールを上回るとも言われています。
実際に口コミを調べていたら、同じ有効成分や同じ薬で白斑の相談をしているコメントがチラホラ見つかりました…。
発生頻度はそう多くないとも言われていますが、
もし白斑が生じた場合、現代の医学ではこれを完治させることはできないとされています。
白斑はメラニン色素の工場である「メラノサイト」を、ハイドロキノンなどが破壊してしまったことで発生していると考えられています。
破壊されたメラノサイトは再生しないため一度白斑が生じると元通りにはならないということです。
一応軽度の白斑であれば、周辺のメラニンが増えれば目立たなくなることはあるようですが、
完治は難しいようです…。。
乳首の場合はまだらになってしまったりもするので、
本当に注意してほしいですね。。
◎トレチノインには「刺激」や「皮剥け」の他、「催奇形性」の副作用が…!
そして、「トレチノイン」もかなり副作用が強いことで知られている成分ですね。
これも刺激や落屑などが一般的で、
たいていの人がその副作用を実感するとされています。
落屑(皮剥け)はターンオーバーを促進しているので仕方ないですが、
普通に使用すれば刺激感もかなりの頻度で感じるようです。
ただ、これについては使用を控えればすぐに収まることが知られています。
あと、軽視しない方が良いと感じるのは
『催奇形性』
という副作用です。
催奇形性とは、つまり「奇形児の出生率を上昇させる」という副作用です…。
これ結構怖いですよね、、、
一応トレチノインの催奇形性は服用でのリスクが特に高く、
皮膚塗布であればほぼ懸念する必要がないとも言われていますが…。。
経皮吸収する薬ですから、基本的に妊娠中や妊活中にはご利用にならない方がいいです。
皮膚塗布であっても美容皮膚科では妊活中や妊娠中の利用は基本的に勧めないそうです。
万が一がありますので、くれぐれも気をつけてください。
◎上位ランクの「ステロイド」も配合されている…。。
さらに、
『モメタゾンフランカルボン酸エステル』
という成分は、実は「ステロイド」の一種です。
アトピーの治療等で利用されている「副腎皮質ホルモン」ですね。
強力に炎症を抑制する効果があるので、
おそらくハイドロキノンやトレチノインの刺激を緩和する目的での配合だと思われます。
…が、
この成分はなんとステロイドのランクの中ではかなり上位の強さの薬で、
上から二段目の『ベリーストロング』の効果のステロイドなんです。。
(しかも濃度も普通にアトピーの治療薬と同等に入っている)
このベリーストロングのステロイドは、僕もアトピーですがあまり使ったことがなく、
特に効きが悪い部位とかでしか利用しないような成分ですね。。
ドラッグストア等では入手不可で、これも診察で医師の判断で処方される薬です。
ステロイドはその副作用として肌の免疫力の低下、皮膚萎縮、毛細血管拡張、炎症の慢性化など色々なものがよく知られていて、
副作用を知らずに適当に使うととても危険です…!!
僕自身アトピーでステロイド依存になっていた部位もあったため、
その副作用の大変さを身を以てよく知っています。。
もし本当に乳首の色が薄くなったとしても、
痒みが生じやすくなったり、ちょっとした刺激で炎症を起こしやすくなってしまうなどの懸念も十分あります。
◎ハイドロキノンとステロイドの併用で白斑のリスクがアップするという報告も?
あと、2010年~2015年頃にかけて海外の文献で
アフリカ系の女性が肌の色を白くしたいからと
ハイドロキノンとステロイドを併用して白斑を生じてしまったという事例が多数報告されています。
「4%程度のハイドロキノンでは白斑のリスクはほとんどない」
という風にも言われているのですが、
ステロイドのような経皮吸収性の高い成分と組み合わせることで、
ハイドロキノンがより浸透しやすくなって副作用も起きやすくなる可能性が懸念されます。
僕としては結構この説は信ぴょう性があるのではないかなぁと感じています。
今回の薬も同様のリスクが懸念されるのではないでしょうか。。
(あと貼り付けでパックしたりしても浸透性が上がるので、その分リスクアップ…)
◎リスクを知った上で自己責任で使うのは自由。だけど人に勧めたり、リスクを知らずに使うのはダメ。
というわけで、
「魔法の薬~!」
とか言われていつの間にかこれだけバズってしまったアイテムですが、
正直これだけのリスクのある薬が何も副作用など知られずに多くの人に広まってしまったのはとても由々しき事態だなと感じています。。
いつぞやのように「本当に必要な人に渡らなくなる」とか「保険費用を圧迫する」とか
そういう問題はないですし
法的に個人輸入して使うことを禁止はされていないので、
どういう副作用があるのかとかリスクを知った上で自己責任で勝手に利用するのは個人の自由だと思います。
しかし、本来化粧品でもない安全性の懸念があるこういった未承認薬を、
いたずらに人に勧めたりするのは本当に良くないと思いますし、
リスクを何も知らずに使ってしまうというのも本当に危険だと思います。
もし自分の乳首の色にすごく悩みを持っていて「どうしてもこれに賭けたい!」というのであれば自己責任で試してみても良いと思いますが、
そうでもなく単にバズってたから軽い気持ちで試してみようというのであれば僕は絶対にオススメしません。
この世に『魔法』などというものはなく、
本当に肌の色が目に見えて変わるというならば
それには化学的なメカニズムと、それにまつわる副作用も必ず存在します。
もし今後そういった情報を目にしたときには、
一歩立ち止まって「なぜそうなるのか?」を考えてみて欲しいと思います。
ちなみに僕のこれまでの経験からすると、
明らかな効果があるものには必ず相応の大きなリスクがありますので
皆様はくれぐれもご注意くださいませ。
というわけで今日は以上です!
かずのすけ@kazunosuke13
数日前に 【乳首の色がピンクになる】 とバズっていたらしいこの薬、 調べると ・ハイドロキノン ・トレチノイン ・モメタゾンフランカルボン酸エステル(ベリーストロング級ステロイド) 配合の日本では認可されてない強力なシミ取り薬… https://t.co/r5KPXJctFI
2021年01月21日 12:43
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