こんばんは。

今日はとーーーってもおいしいものを食べに行ってきたのですが、

遅い時間になってしまったので後日紹介します!


今日はかなり久しぶりの読書ネタです。
友達から本を借りて読んでみたのですが、これがなんと全4冊!

結構な厚さで、読むのが遅い私はかなりかかってしまいました。


全体的なストーリーは、右岸、左岸でそれぞれ主人公の男性と女性が出てきます。

その二人は幼なじみ。

その二人の子供時代から大人になるまでを描いた作品です。


この2冊の本を読んでいる間に、私の周りの人たちにもいろいろなことがあり、

人生って、一人ひとり違ったもので、絶対になにかしらの出来事があり、苦悩したり、楽しんだり

いろいろな想いを持って生きていくんだな。と・・・

当然なことなのですが、再認識させられる作品だと個人的に思いました。


それぞれの気に入った場所を記載したいと思います。


右岸 上 (集英社文庫)/辻 仁成
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「その力はひけらかすために与えられたものではないと。もっと神様は深い意味があって九ちゃんにその力をお与えになったと。人生の中からその意味を探す方が大事やけん」


この言葉は上下巻で何度も耳にすることになります。

生きていく上で、九はその意味がだんだんと理解できてくるのですが、これは九の能力に限ったことでなく、平凡な私たちでも同じことが言えるのでは?と感じました。

他の人よりちょっと秀でていることが誰にでもあると思います。もちろんできないことも。

それにはきっと何か意味があるに違いない。なんだかそう感じました。


「優しさはどっから来ると」


子供時代の九が父親に聞いた質問です。私にもし子供がいたとしたらなんて答えるだろう。。。

やっぱり父親と同じ答えになるなあと思いました。

「心の奥の方からやろうね・・・。」


九は学友たちの祖父を見る目が好きだった。そこには尊敬の光が含まれていた。

自分の祖父が尊敬される人間であることが誇りであった。決して偉そうにしないからこそ、児童たちは祖父を敬った。


たしかにそうだろうなあと感じる1文でした。本当に尊敬できる人って偉そうにしないですよね。

既に亡き自分の祖父のことも思い出しました。尊敬できる祖父でした。


ネネが、小石も食い初めに必要なんですか、と質問をした。すると七が、

「食べる真似ばさせるとよ。歯が石のように丈夫になりますように、って願いば込めて小石ば添えると」


実はこの部分を読む直前に姪っ子のお食い初めを見て、こんなことをするのか!と知ったばかりだったので感激しました。自分も親に育てられてきたんだなあと実感しました。

右岸 下 (集英社文庫)/辻 仁成
¥700
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「辛いのが基本さ。幸せが基本なんて者は実はどこにもおらんのだ。何せ、人間はみんな最後は死んでいくんじゃからね。悲しみはもれなく全人類、王様だろうが何だろうが、すべての人間に与えられている。永遠に生きる者など存在しない。だから、生きている価値も生まれる。」

「わたしは苦しいことが人生だとしか言わなかった。そのついでに幸福があるんじゃ。だから、幸せにも意味が生じる。たまにしか、手に入らないものだからこそ、人は幸福を求めたがるのさー」


たしかに。納得。

どんなに楽しそうに生きている人にでも絶対に別れはありますもんね。

別れに立ち会う年齢になったからこそ、身にしみる言葉です。


ああ、と九は返したが、誇らしいわけではない。強いことは同時に悲しいことだ。


私はミスチルの「【es】 ~Theme of es~」という歌がとても好きなのですが、その中に

「手にしたものを失う怖さに縛られるくらいなら勲章などいらない」という歌詞があるのですが、

それを思い出しました。


母が訴える通り、すべての人間が地球のために何かをしなければならないのは確かでしょう。

でも、それは簡単なことではないし、みんな自分のことで精一杯なのが現実。

もっと身近なところから、思いやりというものが生まれ、その輪が徐々に広がって世界は癒されていくものではないか、とぼくは個人的に思うのだけれど・・・。


私も九と同じ意見。これは賛否両論あるかと思います。

でも自分の周りにすら思いやりがなくなってきていると感じるこの頃。

とても寂しいことです。それでも思いやりを持てる強い人間でありたいですね。。。


人を救うということは、救ってやろう、という邪念があるうちはできないことなのかもしれない。

ともに救われようと必死になる時、いつの間にか、人は人を救っていたりする。

そうやって支えあい、この世界は動いているのに違いない、と。


そうなのかもしれませんね。上から目線で接しているうちは違うのかもしれない。

多分、救っている人は自分でも気付かないうちに救っているのかもしれません。


涙が頬を伝う。涙だけはどんなに年を重ねても新鮮であった。


これは九がかなり歳をとってからの1文です。素晴らしい!

きっとそうなんだろうなあと感じます。


左岸 上 (集英社文庫)/江國 香織
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「やるんだけど、心の準備がまだできない」

言い訳ともつかず茉莉がつぶやくと、惣一郎はひっそりと笑った。

「でもね、物事には準備する時間は与えられてないんだ」


これはダンボールで土手すべりをお兄ちゃんとしている時の会話です。

でも後々深い意味になってきます。

人生と同じ。例えば人の死は急にやってきます。


左岸 下 (集英社文庫)/江國 香織
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会えなくて淋しい。その言葉の軽さは、茉莉を喜ばせる。重い言葉より軽い言葉の方に、真実はむしろ宿るからだ。


うーーーん、これはたしかに、いい言葉でも悪い言葉でもそうかもしれない!と思いました。


大切な人たちの人生に、いいことが起こるのはほんとうに嬉しい。茉莉はしみじみそう思うのだった。


その通りですね!自分のことのようにうれしくなります。

妹が無事、姪っ子を出産した時の感激、成長している日々はとてもうれしいものです。

両親が仲良く何十年ぶりに旅行に行く姿など。

自分にとって大切な人たちが幸せそうにしていることはとてもうれしい。


季節など毎年めぐってくるのに、その度に新しい気持ちになるのはどういうわけだろう。


私の人生にもいろいろなことがあり、一時期、四季のあまりない場所に住んでいました。

そして、そこでいろいろあり、大変な想いをしました。

だからこそ、今、四季があって、季節が変わって、寒くて、暑くて、いろんな想いをすることがどんなに幸せかわかるようになった気がします。不思議ですね。。。


この4冊は、作者二人が前回書いた「冷静と情熱のあいだ」とはまったく異なるお話でした。

似たようなお話を想像していたばかりにちょっと驚きました。


正直、「冷静と情熱のあいだ」はすっごく情熱的で心に焼き付けられる作品で、映画もとても素晴らしかったけど、「右岸」「左岸」は、まったくその逆。

冷静に人生というものは・・・と伝えられているような作品でした。


この二人で異なった作品を読めたのはとても良かったです。

冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)/辻 仁成
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冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)/江國 香織
¥480
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この2冊ももう一度読み返したくなりました!

あと映画も!