あなたを救いたかったー
小さなわたしは
おそらく4歳か5歳のとき
全く無力ながらも
社会的にも健康的にも
とても弱かった
母のことを救いたい
という強い思いが芽生えたのでした
母にはある持病があり
その病気のせいで
引きこもりがちで
おまけに
父の会社が倒産し
借金法がなかった当時
取り立ての人間から逃げるため
ほぼ夜逃げの引越しを繰り返し
這う這うの体でたどり着いた
田舎の古い小さな一軒家にたとき
周りに知り合いは一人もいなく
父親は仕事に奔走して不在がちで
相談できる人がいなくて
いつも不安そうな顔をしていた
母親
母の笑顔を見たくて
いつもニコニコしてほしくて
幸せでいてほしくて
ずっとずっと
母のことを思っていたー
中学一年になって
父の借金の関係で
両親は結局離婚してしまい
泣きながら父親を見送る母を観て
愚かなわたしは
おそらく父の変わりに
なりたかったのだー
自分のことをボクと言って
髪の毛や見た目に全くこだわらず
ボサボサな髪の毛で顔も洗わず
男の子勝りでした
とても無力ながらも
男の子になることで
母の役に立ちたいという
精一杯のわたしなりの努力だった
母の毎回繰り返して話す昔話を
何時間も何日も聞いて
母の感情を身体いっぱいに受けていた
いまの仕事も
あまり変わらない
話しやすいです
聞き上手ですね
初めてこんなことを話しました
とありがたいことに
言われることが多いですが
これは母の話を聞きながら
自然と培われたのかもしれません
母を救いたかったように
あなたの力になりたい
わたしの中では
さまざまなクライアントさんの
個体差は
全て母という存在に
統合されるのかもしれないー
だから
長い話を聞いても
さして苦痛にならないし
上から目線で
ジャッジもしたくない
わたしにとって
さまざまな方のお話しを聞くことで
自分の中の深いものが
癒されているのかも
しれません
母を救えなかった
わたし自身を赦すー
そのことで
過去の自分から解放されて
もっといまやるべきことに
向かえるのだと思います
