『世界はきみが思うより』寺地はるな
分厚い!長い!というのが第一印象。
ジャンルはホラー??
坂道を転がるようにどんどん人生が転落していくのを丁寧に追ったような小説。
昔映画館で観た『嫌われ松子の一生』のような話。
若者ががんばってお金を稼いで生きようとしてるのに、環境と運のせいでどんどん人生が悪化していく。
普通に生きてるのがありがたく感じられてしまうような、でもたしかにこんな人生歩んでる人はどこかに絶対いそうな、そんな話でした。
読後感は…絶望の中にわずかな許しがあるのかないのかというラストでした。
日本映画にありそうな重い内容です。

『ワンピース』
うつ病の兄と2人暮らしだった母が死んだ。主人公は相続放棄し実家を働けない兄のものにしてあげた。その後すぐ兄が結婚したという。会いに行くと兄は元気になっていたが、実は相手は問題児だったいとこで、死んだ母のワンピースを着ていた。→これ、ここからどうなるの?てとこで終わってて、続きを読みたい。
『ビースト』
家出娘が2人の幼子をつれて帰ってきた。泣きつかれて同居を許した母だが、家具を買わされ2階を占領され娘はわがままで孫は懐かない。孫は大きく食べ盛りになり、下の子は白飯が腹一杯食べたくて一階で一緒に食事をするようになる。色んなおかずを振る舞い孫とも仲良くなってきたある日、2階で兄弟喧嘩が勃発。様子を見に階段を上ったその時、突き飛ばされてきた娘にぶつかり、階段をころがり落ちてしまう。遠のく意識の中、幼い頃の娘が笑って駆け寄ってくるのを抱きとめようとした。→これもここで終わり。続きがあれば良かった。
『エスケープ』
陽希は母親のお腹の中での記憶が残っている。パパが大好きだがママは自分のことを本当は嫌っていて早く大きくならないと!逃げないと!と思っている。ある日ママが出ていった。これからは幸せに暮らせる。→これは私がちゃんと読めてないせいか?何なのか分からなかった。なので要約も違うかも。
『アフェア』
マンション管理人の滝本は、夫と離婚し子供たちも巣立った佐野さんが日に日に派手になっていくのを気にしていた。佐野さんは夫の浮気やモラハラに長らく耐えていた。やっと夫と別れ子供たちが巣立ったあと、女優になりたいという夢を思い出し、それを少しでも叶えたくて洋服やアクセサリー、化粧品を買っていたのだ。ある日母親と連絡がとれないと子供たちがマンションにかけつける。中で佐野さんは洋服が広がる部屋のベッドで死んでいた。「洋服やアクセサリーを好きなだけ買って、誰に遠慮することもなくお金を使い切りました。死亡保険金でこの部屋の始末をお願いします。何も後悔していません。最後に本当にいい1年を送りました」という遺書を残して。→最後死ななかったらいい話だったのになぁ。まぁ、乃南アサなので。
個人的には『マザー』は好き。『ビースト』『アフェア』はハッピーエンドで終わってたら好きだった。子供が巣立てば開放されるというのがなんか今の自分に重なるところもありすぐ読み終わってしまった。読後感は良くないが惹き込まれて読んだ。

