3ヶ月前に結婚相談所から申し込みがあり、
その後交際終了にされたトム・クルーズからLINEが来る。
夜中のLINEだ、寝ておる振りして放置すれば良いのだが、ハッとしてつい既読にするそして考えた末に、
元気ですとだけ送信する。
俺通信は無視をするのが正解だが、
相手にするなら30分以内に返すしか無いだろう、
考え抜き翌日に返信した挙句、
既読にすらならい場合の虚無感は半端無い。
トム・クルーズにLINEを送った瞬間、
メッセージは既読になりそして、
婚活は上手く行ってますかとLINEが光る。
私が、全然駄目であると回答すると、
貴方ならきっと上手く行くと、
案外励まされてほんのり心が暖かくなる。
トム・クルーズも、婚活が上手く行って無いのだと言うが、まあ、あんな口説き方をしていたら当然であろう。
貴方と別れなければ良かったと、
そう送ってくるから、
我儘な彼らしいなと思わず笑うそして、
トム・クルーズへの呪縛がゆっくり解けるのが分かる。
唐突な別れは他界と一緒だ
私にとってトム・クルーズは、突然の別れと共に、
忘れられない人となっていたのだ、
日本では、人間は死ぬと神になるから、大袈裟に言えば彼は神になったのだ。
しかし、こうやってやり取りを致し、
彼の後悔を知るともう、
彼が生身のただの人間であった事を思い出す。
神では無く人間であるのだから、有難く大事に心に仕舞いおく必要は無い。
私だけは、先に進まなければと改めて思う。
彼からのLINEを見て、私はおやすみと返す。
彼からは、またお茶でもしましょう
と返事が来たので、既読にしただけで携帯を置く。
ただの人間と久しぶりにお茶を飲むくらいだ、
それなら何か悪くないのかも知れぬ。