映画「舟を編む」について少し |      生きる稽古 死ぬ稽古

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ー毎日が おけいこ日和ー
        

毎度のことながら

旧作のDVDばかりを借りてくるので

世の中の流行とはズレてしまっていますスミマセン笑い泣き

 

2013年製作の「舟を編む」です。

 

 

2012年の本屋大賞受賞作品が原作で

日本のアカデミー賞で最優秀作品賞など6冠に輝いたそうなので

今さら私がどうこういう必要はないかもしれません。

 

地味で静かな作品ながら

心にす〜〜っと染み込んでくる秀作でありました。

 

個人的には、最近、小林薫という役者が気になっています。

若い頃には好きでも嫌いでもなく

(そういう役者さんがいるんだな)

くらいにしか思っていなかったのですけど(←ひどいゲッソリ

歳を重ねて魅力が増してきたように思われるのです。

ジイさんに足を片方突っ込んだくらいになって

魅力的になる人というのは

そりゃあ目が離せません。

 

鶴見辰吾は、今ちょうど端境期ですね。

もう数年経ったら、魅力が増してくれることを期待しています。

(↑なんかエラソーですか?ごめんなさい!ゲッソリゲッソリ

 

加藤剛は、若い頃には顔も演技も整いすぎていて

まったく魅力を感じませんでした。

というかキライでした。

 

でも、この映画の加藤剛はいいです。

内容的に、おそらく作中で死んじゃうんだろうなって

わかったのですけど、

(あぁ、なんか死んでほしくないなぁ)

っていう、へんな感情移入が入りました。

 

というように、役者陣が揃っていて

強固に石垣を固めていますが、

その中で松田龍平とオダギリジョーが

それぞれに<らしさ全開>の演技をしていて

映画として、とても安心してみていられる作品でした。

 

 

↑主人公が下宿している家が、

今ではほとんど見られなくなった古びた家屋で

(私が上京してきた頃には、

まだあちこちにこんな下宿屋があったのよ!)

この映画に欠かせない雰囲気を醸し出しています。

 

 

この映画の内容は

<ただ辞書を作る>

というマイナーすぎる作業工程を扱っています。

が、この地味で単純で

しかも間違いがあってはならない

という、実に職人気質なこの仕事を

粛々と続けていくというものなんです。

 

PHSが出たて、という時代設定もあって

辞書がこれからたどるであろう予測とかも心をよぎって切ないです。

 

そう、切ないんだけれども、

単語のチェックや

校正なども

すべて手書きで行なっているところなどに

ものすごく懐かしさを感じます。

 

そして本音を言うと

(こうでなくっちゃ!)

とも思っちゃうんですよ。

 

言葉にこだわり

紙にこだわり

ミスがあってはならない、とこだわる。

 

仕事というものの真髄を見た気がしました。

 

池脇千鶴が脇役で出ていたのもうれしいですし、

あと、これも正直に言って

宮崎あおいは好きではないんですけど

そうなんですけど、

でも、彼女の演技はまちがいない。

 

 

いい女優さんだなぁと思います。