東京は六本木。
新国立美術館で行われております特別展「ミュシャ展」。
今日のブログでのご紹介は
スラヴ叙事詩
20作品の2作品目。
ルヤーナ島でのスヴァントヴィート祭
<神々が戦いにあるとき、救済は諸芸術の中にある>
1912年
610×810㎝
テンペラ 油彩 カンヴァス
描かれている時代:8-10世紀
舞台となった場所:アルコナ
(ルヤーナ島/現リューゲン島、ドイツ)
8世紀から10世紀にかけてスラヴ民族は西方に勢力を拡大します。
現在のドイツ北部バルト海にあるルヤーナ島(現リューゲン島)に
首都アルコナを建設し、彼らの最高神スヴァントヴィートを祀ります。
ところが1168年に首都アルコナはデンマーク王ヴァルデマールに占拠され
神殿を壊され住民は降伏します。
首都アルコナだけでなくスラヴ民族が没落していく様子を
この絵は見事に表しています。
上空に描かれているのが
スラヴの最高神スヴァントヴィート。
その前には馬上で死にゆくスラヴ人の戦士が神に寄りかかっています。
この絵のサブタイトルは
<神々が戦いにあるとき、救済は諸芸術の中にある>です。
スラヴ人は
辛い時こそ芸術を求めた誇り高き民族でもありました。
それを示すように
下方では青年が木彫りの像を彫っています。
そして女神が後ろから彼を応援してるかのようです。
ミュシャという人が
この壮大な20作品であるスラヴ叙事詩に命を吹き込むにあたってやった事が
全ての絵はモデルを使って構図を決めた事にもよります。
木彫りをしている青年と女神。
この部分もモデルを使い構図を決めている写真が残ります。
男女の隣に男性がポーズを決めて立っていますが
それは、この場面です。
一枚が8メートルの大きさのスラヴ叙事詩の素晴らしさは
ミュシャのこの徹底した仕事振りからも
一切、手を抜かない画家として、スラヴ人ミュシャとしての心を感じます。
明日は3番目の絵をご紹介致しましょう。

「ミュシャ展」鑑賞付き個人セッション
http://ameblo.mom/peroko-0221/entry-12255783660.html
2017年6月5日迄
ライフメソッドアドバイザー 山下純子




