「射手たち」
1520年頃
油彩 板
34.2×26㎝
約500年前の絵であり小さいのですが
妙なリアル感を持っています。
どこかの村での
一場面がそのまま絵になっている感じ。
射手の筋肉のつくりもリアルであり
すれ違いざまの会話まで聞こえてくるようです。
この絵は
本来は聖セバスティアヌスの殉教の場面を描いた
大型作品の一断片であったものです。
と、言う事は
セバスティアヌスを射る為の射手達を描いたものでしょう。
聖セバスティアヌスはブログで先日ご紹介しましたが
キリスト教徒であったが為に射られて殉教した聖人です。
右の方です。
刺さってますね、矢が。
先日、右のセバスティアヌスさんと
左のロクスさんの事を書いたブログに書きそびれたのですが
いつもこのお二人はセットで描かれる事が多いのです。
何故かと申しますとね、
聖ロクスさんは、いつもいつも
「ねぇねぇ、見て見て!」と、右の太もも上部にある
ペストの痕を指さしている聖人なのですが
ペストに罹患(りかん)すると足の付け根に矢の傷のような斑点ができる事から
矢で射られて殉教した聖セバスティアヌスさんといつも一緒に描かれているんですよ。
こういう事を、ちょっと知っているだけで
宗教画を観るのも楽しくなりますね。
(罹患=りかん 病気にかかること)
ちなみですが。
ペストは西洋で何度も何度も流行しているのですが
14世紀半ばのペストは
ヨーロッパの人口の三分の一の命を奪いました。
ですから、聖セバスティアヌスと聖ロクスさんが一緒に描かれた絵は
病気と怪我から守ってくれる聖人の絵として
とても人気が高かったのも頷けますね。
それでは、また明日の
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