「聖家族と聖バルバラ、幼い洗礼者ヨハネ」
1565年
油彩 カンヴァス
86×122㎝
週に1~2回、私は美術館に足を運びます。
毎日、絵画の本をめくります。
長年絵を観続けると
やはり、それなりに目がこえてきて、
一目観て「これは凄い!」の、絵にもなかなか出会えなくなる中、
今日ご紹介の絵は、
一目で「わぁ~。良い絵だな~。綺麗だな~。」と、
私の足を止めてくれた絵です。
繊細で美しく、まるで高価なクリスタルの壺のような作品です。
とにかく色使いが美しい。
黄色を繊細に、天才的に使う画家は
私はフェルメールだと思っています。
彼以来です。
こんなに繊細に黄色を使える画家に私が出会えたのは。
ゴッホの黄色も素晴らしいと思いますが
黄色の使い方の質が違います。
フェルメールは自然な感じで黄色を使い、
ゴッホの黄色からはダイナミックで野生の雰囲気が漂い、
そして今日ご紹介の絵の画家パウロ・ヴェロネーゼの黄色からは
クリスタルのような繊細さを感じる私です。
さて、お話は絵に戻りましょう。
美しい金髪を持ち
黄金色に輝く衣服を着た女性が聖バルバラです。
彼女の名前を初めて知った方も多いのではないでしょうか。
バルバラさんはキリスト教が禁止されていた3世紀に
ニコメディアに生を受けた人です。
ニコメディアはトルコの古代都市の名前で現在はイズミットと呼ばれています。
キリスト教が禁止されていた時にキリスト教を信仰し
父親にそれが知られてしまい剣によって殉教します。
殉教とはキリスト教の歴史でよく用いられる言葉です。
信仰の為に命を失ったとされる死の事を殉教(じゅんきょう)と言います。
聖バルバラさんも
昨日の絵の聖カタリナさんと一緒で
絵画の中で一緒に描かれているモチーフは棕櫚の葉です。
(棕櫚=シュロ)
彼女の左側の肩越しに
しっかりと描かれていますね。棕櫚の葉が。
とにかく美しいの一言に尽きる絵です。
特別展に足を運ばれる方は
是非ゆっくりと
聖バルバラさんと会話をなさってみて下さいね。
それでは、また明日の
ティツィアーノとヴェネツィア派展ブログでお目に掛かりましょう。
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