「レダと白鳥」
ヤコポ・ティントレット
1551~55年
油彩 カンヴァス
147.5×147.5㎝
もう~
私は、この作風を観ただけで
「ティントレット!!」と、即です。
ティントレットは、身体はふっくら描くのですが
顔はいつもシャープに描いていらして
このアンバランスさが私はとても好きです。
中世の絵は特にですが
聖書とギリシャ神話を知っていると抜群に面白く鑑賞できます。
この「レダと白鳥」もそんな一枚。
ギリシャ神話がベースです。
スパルタ王の美しい妃レダに目をつけたユピテルが
白鳥に姿を変えレだに近づいているシーンです。
ユピテルとは
ギリシャ神話最高神ゼウスの事です。
英語圏ではJupiter、ジュピターと呼ばれています。
ジュピターとは木星の事でもあります。
Jupiterのラテン語読みが「ユピテル」にあたります。
神様なのに
人様の奥様のところに姿を変えて忍び込んで良いの?
と、そんな事を思ってはいけません。
もう~ギリシャ神話は何でもありの世界ですから。
白鳥に姿を変えて忍び込んで結ばれて
双子の男の子を彼女に産ませます。
こちらは「レダと白鳥」の
フランチェスコ・メルジさんヴァージョン。
(来日していません)
1505年頃の作品ですから
今日ご紹介のヤコポ・ティントレットさんの作品より
半世紀ほど前の作品になります。
彼女が産んだ男の子の双子は
いつもとても仲が良く常に一緒に過ごしていました。
ところがですね、
成長してから片方が殺されてしまいます。
もう一人の方は哀しみのあまり命を絶とうとしますが
神の血が濃くて死ぬことができません。
哀れに思った父のユピテル(ゼウス)が
二人をいつも一緒に居させてあげようと天に上げて星座にしました。
それが、ふたご座の由来です。
星座の由来も全てギリシャ神話に通じています。
面白いでしょう?
絵は、人物やギリシャ神話や聖書を知っていると
本当に鑑賞が楽しくなりますよ。
どの本でも結構ですので
本屋さんでピンときたギリシャ神話の本、
是非お手にとってみては如何ですか?
神話を知っていると
お子さんとも楽しめますよ。
それでは、また明日の
ティツィアーノとヴェネツィア派展ブログでお目に掛かりましょう。
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