バンジージャンプの受付のときは、どうやら飛ぶ気だったみたい、わたし。
だって写真撮影を申し込んで、お金も払ったもん。
でもまあ、飛ばなかったわけで、バンジーに関する写真は一枚もない。
バンジーした人は全員、勝手に一眼レフで撮影されてて、ウィンチで引き上げられた直後
「これがあなたのバンジー写真」
とノートパソコンで見せられてた。
それはもう、見事な写真ばかり。
タイミングも、アングルも。
バンジーする真横から、バシャバシャ撮ってたもんね。
※命綱つけて
もう支払ってしまったわたしの写真代金を、夫へ振り替えてもらった。
「プレゼントするね、写真」
「おお。じゃあ、おまえの待ち受け画面だ」
「え、待ち受け?」
家であらためて写真を見たら、本当に見事な写真ばかり。
ムスメは「ほんとに飛んでる」と息を飲んでいた。
夫が濃霧に向かって両手を広げてバンジーし、落ちていく後ろ姿を、スマホの待ち受け画面にしてみた。
「ゴムがついてることなんか(ゴムが伸びきるまで)わからない。ひたすら奈落に落ちる感じだった。死んだと思った」
という瞬間の写真らしい。
さらに
「両足をぴたっとくっつけたかった……。これは美しくない」
と、夫が残念がる。
いやいやいやいや、充分すごいですけど?
姿勢もよくて、ほぼ「TT兄弟」だよ?
その写真を見るたび、動悸がする。ぞわぞわする。
たぶんDNAレベルの怖さなんだ。そうだそうだ。そもそもチャレンジしたのがすごかったんだ。と思った。
次はラフティング計画を立ててる。