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■契約書(合意書)は難しい…

私たちは仕事でも、家など、何か大きな買い物をするときでも、
契約を交わします。
 
アプリを利用するときにも、利用規約にOKすることが多いでしょう。
 
でも、利用規約やその他契約書を理解できる一般人って、どれだけいるのでしょうか?

実際にその契約書(合意書)が双方の合意である内容とは

限らないことも意外とあります。
 
話し合っていた内容に沿った契約書(合意書)だろうと油断していると、
実は、「契約書(合意書)の穴」が隠されていることもあります。
 
特に、契約書や合意書は、難しくて、普段、聞き慣れていない権利や言葉が書かれているので、
そこで言われている意味が分からないまま、
(つまり、そこに隠されているリスクは知らないまま)
相手を信じて大丈夫だろうと契約(合意)してしまうと、
実際は、そこで合意したことを利用して、別のことも合意したことにつながってしまう、なんてことも。
 
私は執筆業をしているので、媒体と契約することもあります。
たとえば、1例として(※あくまでも例ですが)、
あるサイトでコラムを載せる際、運営会社Aが、
「サイト運営が順調にできるように、どの執筆者にも、著作権を譲渡していただくようにしています」
という話になったとします。
 
もちろんサイト側の立場で考えてみたら、
自分たちがお金を払って書いてもらった記事の著作権を持っていないと、
著作者のわがままな理由から「あの記事を消してほしい」なんて要望が通ってしまうリスクがあるので、
その気持ちは理解できます。
著者は、Aという会社との関係が長くて、信頼関係が築けていると、
「ここなら大丈夫。変なことはされないから、OKにしよう」と、著作権の譲渡をOKしたとします。
 
でも、Aを運営していた会社が、経営が不振になり、
「著者から著作権を譲渡されたから、自分に権利がある」と認識して、別の会社Bに業務を売ってしまうと、
見ず知らずの(信頼関係ができていない)会社Bに
自分の書いたものの著作権が移ってしまう、なんてことが出てきてしまうのです。
 
もちろん、運営する会社が変われば、サイトも変わってきます。
Aは原稿を大切にしてくれたとしても、Bは思い入れがないから、大切にしてくれないこともあるでしょう。
Bが運営するサイトでの掲載を許可したわけでも、著作権譲渡を合意したわけではなくても、
Aに著作権を譲渡した時点で、そんな予想外のことが起こってしまう恐れがあるのです。
 
自分は「Aが運営するサイトで掲載する」のを前提に契約を交わしていても、
(そもそも契約時に他社に売却することについてのリスクを説明されていなくても)
合意書の書き方次第で、合意書の内容だけでは、それがOKになってしまう恐れも。
(ただし、「詐欺」や「錯誤」が認められる場合は、契約無効や損害賠償請求が認められたケースも。お願いする弁護士の腕次第で結果が変わってくるでしょう)
 
このように、その契約を交わした時の状況ではOKでも、
状況が変わった時には、その契約では困ることもあります。
 
そして、そのとき合意していないことも、合意書に書き方によっては、
合意したことになってしまう恐れがあるのです。
 
Aを信用して、「AならOK」と思って契約したことが、その後、見ず知らずのBと同じ契約をOKしたことになってしまう、なんて、「契約書(合意書)の穴」の何ものでもありません。
(※現実的に、合意書がそういう内容でも、納得しない人は多いでしょうしね)
でも、起こり得ることなんですよね。
 
特に簡単な契約書ほど注意が必要です。
色々なケース、パターンを考慮したものであれば、色々なケースを考えて合意、不合意と判断できるのですが、
そういったものを省いているものほど、注意が必要なことがあります。
(そして、契約時に想像しなかった事態が起こると、「契約書はこうだから、仕方ない」なんて諦めることはなく、「そんな話、していなかったよね?」とモメるわけです。
著者にとっては、単なる「もの」ではなく、「自分の身を削って生み出したもの」だからなんですよね
 
正直、一般人が契約書や合意書を読み慣れていない人は多いし、あらゆる事態を想定できるほど経験がある人も稀です。
(大きなお金が動くような契約書でなければ、弁護士さんにチェックをしてもらうのも難しいものです)
だからこそ、安易に「自分の権利」を相手に渡してはいけないのですよね。
 
特にクリエイターは、「著作権の譲渡」には、本当に慎重になったほうがいい!
(自分の身を削って制作したものが、見ず知らずの他社に邪険に扱われるのは、辛いものですよね)
 
契約書(合意書)は怖いものなのだと、つくづく思うものです。
(よほど、慣れている人でないと、その穴には気づけないですし、
契約をする機会が少ない人間が、「契約相手が他社に権利を買収する」なんてリスクも想定して
契約書を見る人は、そうそういないでしょうしね)
 
個人的には、もちろん法は守るべきものですが、
法の使い方によって、理不尽なことまでOKになるようなことは、
起こってはいけないと考えています。
それは、法の悪用です。
 
ドラマとかでもよくある話ですが、
法に詳しいズルい人が、知識のない人を自分の思い通りに操るために、分かりにくい利用規約や契約書などを使うような、そんなことは、本来はあってはいけないもの。
 

本来は、法って全ての人に平等で幸せになるためにあるべきものだから。

そして、状況が「最適化」するために使われるべきものだから。

 
なにはともあれ、みなさん、契約事には十分、気を付けてくださいね!
 
P.S.
ただし、裁判で争うという形がベストではありません。
よほど相手がずるくて悪人である場合はまだしも(そういう相手は、相手の話を聞かずに、ただただ法だけで決着をつけようとしますが)、そうではない場合も少なくありません。
特に、今まで関わってきた相手とは、それまでの信頼関係ができていたら、話せばわかってもらえることも。
 
だから、相手を「敵」だと思って抗議するよりも、まずは、きちんと思いを伝えて、理解し合ったほうがいい結果につながることは多いと感じています。
(あまりにもその契約によって理不尽な状況になっていたら、心ある相手だったら理解してくれることもあるから)
 
そういう意味でも、「誰と仕事をするのか(誰と関わるのか)」は重要なんですよね。
 
単に「法」を盾にするよりも、お互いの信頼、人間性によって決着をつけることが優先される世の中であってほしいものです。

(法を挟まないと成り立たない関係、法によって相手を抑え込まなくては成り立たない関係というのは、本来はおかしいんですよね)

 

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P.S.

 

 

 

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