ほんとうは怖い「休めない」という病
30代女性Kさんの場合
「上司のパワハラで眠れなくなった。」
心も体も限界で、仕事を辞めた。
周りからは口をそろえて
「今はゆっくり休んだ方がいいよ」
と言われる。

それなのに…
家にいても落ち着かない。
何かしていないと余計にしんどくなる。
何もしない自分には価値がないような気がしてしまう。
「早く働かなきゃ」
「このままじゃダメだ」
そんな焦りばかりが湧いてくる。

「休みたいのに休めない」
これを続けてしまうことで深刻な状態になる人は
少なくありません。
休めないクライアントさんのお話
今回ご紹介するKさんも、まさにそうでした。
Before
仕事では、、、
・休みの日でも仕事のことばかり考えてしまう
・無理なことでも断れず、我慢しすぎてしまう
・常に人の顔色を見てビクビクしている
・「頑張った自分」を感じるためにお金を使うことでしか
楽しみを感じることができない
・お金を使う以外の楽しみがないからお金がなくなる不安が強い
・疲れやすく、心が休まらない
・やりたいことがわからない
プライベートでは、、、
・セックスに強い苦痛があり、挿入がとにかく痛い
・「この後、痛いことが待っている」と思うと、
スキンシップ自体もしんどく感じてしまう

そして、パワハラが原因で眠れなくなり退職した後も、
「肩書きがなくなるのが怖い」
という不安から、休むことができず、再就職ができましたが
その職場でもなかなかうまくいかなくて、、、
根本原因は「優秀でなければならない」という強迫観念でした。

このKさんの幼少期の環境は?
親や親せきから
「医者にならなければいけない」
という期待を強く受けて育っていました。
さらに、お姉さんが母親から
常に強く叱られている姿を見ていたせいで
「失敗したら怒られる」
「ちゃんとしないと愛されない」
という恐怖がさらに心に刻まれていたのです。
その結果、
「優秀な人間でいなければならない!」
という強い強迫観念を抱えていました。
カウンセリング後の変化
少しずつ心の傷を癒やしていくと、こんな変化が起こりました。

After
・猫と遊びながら、心からリラックスできるようになった。
・仕事を休んで、のんびり過ごす時間を増やせるようになった。
・「たくさん稼げる仕事」ではなく、
「無理なく続けられる仕事」を選べるようになった。
プライベートでは
・セックスへの苦痛が軽減し、夫婦仲も改善
・その結果お金の不安も軽減

人生の基準が
「評価されること」→「自分が心地よいこと」
へ変わっていったのです。
ここで、幸せには大きく分けて2種類あります。
① 目的達成型の幸せ(ドーパミン的な幸せ)
・昇進した
・売上が上がった
・資格に合格した
・ブランド品を買えた
・結婚した
「できた!」「手に入れた!」という達成感です。

それはもちろん悪いものではありません。
ただし、この感覚はすぐに消えやすく
手にした瞬間に「達成感」は味がしなくなります。
さらに中毒性が高いので
/
もっと頑張らなきゃ。
もっと成果を出さなきゃ。
\
と終わりがなくなりやすい特徴があります。
② 今この瞬間を味わう幸せ(セロトニン的な幸福感)
・猫をなでる
・おいしいご飯を味わう
・太陽の光を浴びる
・風を感じる
・好きな音楽を聴く
動物としての五感を満たす、
じんわりとした幸せです。

休む必要があって休める状態なのに休めない人は、
後者のセロトニン的な幸せを感じる力が弱くなっています。
セロトニン的な感覚は不安を経験する役割があります。
この感覚が薄くなると不安になりやすくなるのです。

こういう状態の人にとって
本当の心の回復に必要なのは、
「次の就職先が見つかること」ではなく、
「何もしなくても不安を感じないようになこと」です。
不安な状態のままでいると一見たくさん行動したとしても
あまりいい結果につながらないことが多いです。
しんどい時にはしっかり休んで
コンデションを整えて行動することで
安心できる環境を手にすることができるのです。

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