能meets殺陣発表会スタッフレポート | 能meets

能meets

観世流能楽師 林本大による
わかりにくいからこそ面白い能の、わかりやすく「濃密」な講座。
「能が皆さまに会いに行く」をモットーに大阪・東京・高知・栃木、他(福岡、長崎、札幌)で開催。
全国展開中!
スタッフ運営。

11月から始まった能meets殺陣のお稽古。

その発表会が能meets杉江能楽堂「夜討曽我」の曲解説後に開催されました。

 

皆さん朝から能楽堂へ来られ、まずは本番用の着物へ着替えからです。家から着てこられたかたもいらっしゃいました。

持ってない方で希望された方には貸し出しもあり、全員が袴姿。

 


本番用の衣装でお稽古です。

着付けは、先生を中心にできる方にもお手伝いいただきました。

皆さんやはり着物になると更に気持ちが引き締まるようです。

実際10人の袴姿は壮観です。

 

斬り組の相手となっていただく上野雄介さん、笠田祐樹さんも到着されて、お稽古。

いつもは林本先生だけでしたが、お二人のおかけでそれぞれの相手の方に、都度アドバイスがいただけます。


 

貴重な時間、皆さん寸暇を惜しんで自主稽古に励まれているのが印象的でした。

自分だけで、先生から、参加者お互いで。

広い杉江能楽堂の舞台だけでなく見所も使っての贅沢な時間。

 

スタッフもそんな空気の中で講座の準備。

声こそ皆さん出していませんが、張り詰めた空気と、賑やかな雰囲気でとても楽しく準備が出来ました。


 

最後は申合せ。

普段は目にする事のないこの申合せ。

いわゆる、ゲネプロ、本番用の通し稽古です。

 

曽我兄弟に上野雄介さん、笠田祐樹さん。

お囃子と謡に武田宗典先生。

そして後見が林本先生。

 

皆さん気合いも十分です。

 

ご挨拶もしっかりと行い、いよいよ本番…の前に「夜討曽我」の曲解説講座です。



実はこの殺陣に参加されている方でも「夜討曽我」を実際に観たことがある方はごくわずか。

自分たちがどんなシーンを演じるのかを、ここで初めてじっくり知る事になるわけです。


簡単な解説はありましたし、それぞれに調べてはいたようですが、やはり能meetsでの曲解説は林本先生の見解が添えられて、その中で自分でも想像する余白があり、皆さん真剣にワキ席で講座に耳を傾けていらした姿がとても印象的でした。

 

特別に今回は「小袖曽我」の仕舞で講座が終了。

士気が高まったところで、いよいよ発表会です!!

 

スタッフはもちろん客席からでしたが、祈るような気持ちとこちらまで伝わる緊張感で本当にドキドキしました。

それ以上にワクワクと。


「夜討曽我」の解説直後の実演です。

もちろん実際プロの能楽師の舞台のような佛倒れや、安座など難しいアクロバティックな動きはありませんが、それでも林本先生がそれぞれの為につけて下さった型は難しく、皆さんに課題があります。


 

宗典先生の謡から始まり、そこへ曽我兄弟の上野雄介さん、笠田祐樹さんが。

まずはプロの能楽師の方の登場にこちらのテンションもあがります。

そして…いよいよ10人の殺陣参加者が。

気迫が充分です。

最初の稽古から観ておりましたが、全然顔つきが違います。


 

途中、思わぬハプニングもありました。

が、そこで解説にも合った「後見」の役割をしっかりと見せていただくことにもなり、能meetsの講座が続いているような感覚に。

誰も、能楽師の皆さんはもちろん、参加者の方も、今その舞台の上に立っている人は誰も動じません。

心の中はわかりませんが、熱気を帯びたまま、実演が続きます。

震えました。

 

更に、曽我兄弟のお二人のサプライズ演出もあり、思わず声が出そうになる瞬間も。

林本先生がお願いされた能楽師の方々の心意気です。

だからこそお二人に頼まれたのでしょうし、信頼とそれに応える気持ちと実力がそこにありました。

 

終わった後の大きな拍手…能舞台にはふさわしくないのかもしれませんが…

皆さんの晴れやかな顔。

全てがとても嬉しく素晴らしかったです。



 

林本先生が最初にこの企画を提案された時に感じたワクワク感。

それが参加者の、お手伝いいただいた能楽師の先生方の、そしてその日観に来てくださった皆さまのお力もいただき、何百倍にも大きな感動となって終えることが出来ました。

観ていただけのスタッフさえもこの達成感です。

本当に素晴らしい!


そして実はもう一枚集合写真が



お2人、1/31の発表会は元々予定があり出演出来ないけどお稽古に参加したいという方がいらっしゃいました。

発表会前の1/17が最後のお稽古。
この日も通し稽古をやり、最後は皆さんで写真を。
12人全員で、今回の参加の皆さんです。

 

林本先生も「また今年もやりたい」と仰っていました。

実現するようスタッフも出来ることを考えサポートさせていただきます!

 

皆さまお疲れ様でした。

そしてありがとうございました。