能meets杉江能楽堂 9/22スタッフレポート | 能meets

能meets

観世流能楽師 林本大による
わかりにくいからこそ面白い能の、わかりやすく「濃密」な講座。
「能が皆さまに会いに行く」をモットーに大阪・東京・高知・栃木、他(福岡、長崎、札幌)で開催。
全国展開中!
スタッフ運営。

能meets杉江能楽堂の第三回目が9/22杉江能楽堂(岸和田市)で開催されました!
 
7月からブログ企画を引き継ぐ形で始まったこの催しも一旦最後…だったんですが、
11月から引き続きまた開催させていただく事も決まりました!
とても素晴らしい能楽堂です。
またここで能meetsができること、そしてお客様にも来ていただけることが、杉江能楽堂と出会っていただけることが本当に嬉しいです!
 
 
 
次回以降の話はまたさせていただくとして…
今回は能meets杉江能楽堂ブログ企画。

ブログでも人気の能楽師入門体験実写版。
今までやったことのない、私も見たことがない企画です。

とはいえ、これはただただ珍しさだけをお見せしたいというものではなく、
そこからもう1つ踏み込んだ、精神性のようなものが楽屋にはあると常々林本先生は仰っています。

自分の段取りだけではない、誰を優先して第一に考えるのか、それを染み込ませる為の「修行」の1つであり『たかだか着替えの手伝い』と捉えずに、そこから多くの事を林本先生自身が学んだ経験。それを少しでもお客様に伝えられたらとの先生の想いから「着物の着付けの手伝い」を選びました。


 
一部
12時半 能楽師入門体験+小道具
 
大阪での能meetsでは初めて!
ゲストに、ブログでもお世話になった劇団「空晴(からっぱれ)」の南川泰規さん。
そしてお手伝いに能楽師の笠田祐樹さんをお迎えするという贅沢なこの日!とてもワクワクしておりました!
林本先生はかなりドキドキされていたようです…
いつもの講座とは違う構成ですし、お見せすることが初めてのもの。
ずいぶん前からあれやこれやとシミュレーションされていました。
 
本番前も珍しく「緊張する」と。
きっとゲストもいらっしゃるのこと、そして冒頭でお伝えした「先生の想い」から、いつもと違う意気込みがあったのだと思います。
 
まずは南川さんをお呼びして、ご紹介。
この後、師匠役で笠田さんが登場されて、その着替えをお手伝いする…という能舞台を楽屋に見立てた趣向を凝らした内容。
 
皆さまも初めてご覧になった光景だと思います。
ブログでも一番最初に南川さんがてんやわんやになっていたあの企画です…が、本日も安定のてんやわんや。
 
 
スタッフは、笠田さんの凛々しいスーツ姿がとても素敵だと…能楽師の方のこういった姿はあまり普段は拝見出来ないので貴重です。
 
あ、話が逸れてしまいましたが…
 
まずはいつのタイミングでスーツをハンガーにかけるかで、かなり南川さんが慌てていた様子…ブログ企画で注意されていたので「今日は失敗しないぞ!」という意気込みを感じましたが…チラチラと何度も師匠である笠田さんを振り返り…その度に何度も何度もスラックスがハンガーから滑り落ちてしまっていましたね。
時々林本先生が助太刀に。
笠田さんが紋付袴姿になったところで、林本先生から総括を。
「酸素不足にも過多にもなってはいけない」
そんな印象的な言葉を使って「着替える相手(師匠)の気持ちになって、相手を優先して考える」というお話をされていました。
 
ここで皆様も、最初は「珍しさ」で楽しんでいた目の前の出来事に全て意味があると感じていただけたと思います。
実際そのようなアンケートがたくさんありました。
舞台裏が見られて面白いでしょう?
そんな企画ではありません。
この心得が舞台に活かされること、そしてまたそれがどの世界にも通じる話である事。それをお伝えする企画。
 
笠田さんからのお話も、林本先生との共通の意識ですが、笠田さんご自身の経験と視点からお話してくださり、こちらも大きく頷きながら聞かせていただきました。素晴らしかったです!
 
この後は小道具を通じて能の表現や、ストーリーに少し触れたり。
こちらもこれだけでもひとつの講座になるような面白い企画でした。
最後は、笠田さんの謡で林本先生の仕舞「熊坂」
小道具で紹介した長刀を使った、大きな動きがたくさんある仕舞で、アンケートでもかなり反響を呼んでいました。
とても素晴らしかったですね!
普段は林本先生お一人なので仕舞を拝見することが出来ないので、本当に貴重で贅沢な講座となりました。
 


 
二部
15時半 能楽師入門体験+装束

 

こちらは先生の謡、笠田さんの仕舞「賀茂」始まりました。

勇壮でありながら、品を感じる笠田さんの仕舞もまた、素敵でしたね。


その後はこの後行われる装束の着付けの準備。

着付けをされている講座は見ることがありますが、この事前準備をされるのは珍しいですね。

糸針・面あて

ブログでご紹介した楽屋仕事です。

 


 

準備が整ったところでまた南川さんに登場いただき、装束の着付け。

お客様に体験でしていただく場合は着付けて終わり…が多いのですが、今日はそこから色んなパターンの装束への変化を見ていただけました。

 


着せ方ひとつで、かける面ひとつで色々と変わっていく意味や印象。

お能の面白さをまた違う側面から見せていただけました。

 

南川さんの劇団「空晴」のご紹介も最後にしていただきました。

10月1~6日までHEPHALLで公演されるそうです!

直前にご協力ありがとうございました!


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南川さんの劇団の公演詳細はコチラ↓

空晴ホームページ

 

そしてラストはなんと!

能meets殺陣のご紹介と共に、実際にどんなことが行われるかを来年1月の発表公演でもお手伝いいただく笠田さんと実演披露!

 

 
こんなお得な講座になるとは…!!
初めて能の殺陣を見たというお客様からは「思っていたものと全然違った」という感想をいただきました。
もっと遅い動きで、そんなに動かないと思っていたようです。
お能の魅力がまだまだあることに触れていただく企画になりました!

 

 
笠田さんにも午前中から来ていただき、林本先生とお二人で朝から流れや見せ方については綿密に話されていました。
ですが、

実演内容や日頃やっている楽屋の事などはサッと話されるだけで進んでいくことに、改めて「修行」というものの上に成り立っている「プロの仕事」を痛感した講座でした。

 

 

笠田さんが一部の講座内容を、二部で実際に見せてくださっていたのが本当に素晴らしかったです!

 

林本先生の講座のアシストをしながら、必要なくなった装束などを指示されていなくとも自然に片付けていく様子。

何時も林本先生の一挙手一投足にアンテナをはり、すかさずフォローをしていくのに、それがどれもスマート。

過多にならないんです。

一部で言っていたことはこういう事なんだと目の当たりにして、感動しながら私も拝見していました。

笠田さんには講座終了後の舞台体験でもたくさんお話頂きました。

また来年の能meets殺陣でご一緒できるのがとても嬉しいです。

 

笠田さん、そして南川さん、ありがとうございました!

そして、林本先生もお疲れ様でした!

 

ご来場、そしてお読みいただきありがとうございました!

 

次回は能meets北浜 10月12日「井筒」

人気曲ですので是非ともお早目のご予約お待ちしております!

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