ちょうど小学生の下校時間に
バスに乗っていたんです。
車内は空いていて
乗客はお年寄りたちとわたしと
小学生の男の子がひとり。
ほどなくして
ランドセルを背負った女の子が二人
乗車してきました。
席はあいているのに立ったままです。
見かねたご婦人が声をかけます。
すぐに降りるの?
一番うしろの席なら二人並んで座れるよ、と。
バス停ひとつぶん立ってて気が済んだのか
やがて後ろの席に座りました。
都会でもこうやって子供に声をかけるなんて
親切なご婦人がいたものです。
そして次の停留所では別のご婦人が
降りようとした際に
熟睡していた男の子に声をかけました。
よく寝てるけど
まだ降りなくて大丈夫?
乗り過ごしてない??
男の子はハッと目を覚まし
こう言いました。
大丈夫です。
お母さんが起こしてくれるから。
車内はたちまち
不思議な空気に包まれましたが
声をかけたご婦人は
あらそう。
と、降りていかれました。
いいですか。
バスの車内には年配の中でも
かなり年配の部類に入られるご婦人が数名、
そして女児たちとわたし。
はて、お母さん?
あ…
わたしか!
それにしてもいつの間に
うっかり出産しちゃったんだろう。
わたしがモヤモヤしている間に
男の子は降車ボタンを押しました。
もしかしたら実は寝過ごしてて
恥ずかしかったからああ言ったのかしら。
あの子ったら。
バスが停留所に停まります。
扉が開き、男の子は急いで降りました。
でもランドセルと上着が
座席に置いたままになっています。
あっ!
ここは母として
呼び止めなければと思ったその時です。
乗車口から女性が現れ
彼のランドセルと上着を手に降りていきました。
なるほど!
あの女性こそが本当の母親で
彼の下校する時間に合わせて
バス停までお迎えに来てるんですね。
これで野引の経産婦疑惑が晴れたわけですが
見ず知らずの子供たちを気にかける
親切なかたがいらして
東京も素敵なところだなと思いました。
わたしは最終的に目的地へは
たどり着けませんでしたが
心はホカホカです。
ええ、乗るバス間違えたんですね。

どんまいわたし。
バスに乗っていたんです。
車内は空いていて
乗客はお年寄りたちとわたしと
小学生の男の子がひとり。
ほどなくして
ランドセルを背負った女の子が二人
乗車してきました。
席はあいているのに立ったままです。
見かねたご婦人が声をかけます。
すぐに降りるの?
一番うしろの席なら二人並んで座れるよ、と。
バス停ひとつぶん立ってて気が済んだのか
やがて後ろの席に座りました。
都会でもこうやって子供に声をかけるなんて
親切なご婦人がいたものです。
そして次の停留所では別のご婦人が
降りようとした際に
熟睡していた男の子に声をかけました。
よく寝てるけど
まだ降りなくて大丈夫?
乗り過ごしてない??
男の子はハッと目を覚まし
こう言いました。
大丈夫です。
お母さんが起こしてくれるから。
車内はたちまち
不思議な空気に包まれましたが
声をかけたご婦人は
あらそう。
と、降りていかれました。
いいですか。
バスの車内には年配の中でも
かなり年配の部類に入られるご婦人が数名、
そして女児たちとわたし。
はて、お母さん?
あ…
わたしか!
それにしてもいつの間に
うっかり出産しちゃったんだろう。
わたしがモヤモヤしている間に
男の子は降車ボタンを押しました。
もしかしたら実は寝過ごしてて
恥ずかしかったからああ言ったのかしら。
あの子ったら。
バスが停留所に停まります。
扉が開き、男の子は急いで降りました。
でもランドセルと上着が
座席に置いたままになっています。
あっ!
ここは母として
呼び止めなければと思ったその時です。
乗車口から女性が現れ
彼のランドセルと上着を手に降りていきました。
なるほど!
あの女性こそが本当の母親で
彼の下校する時間に合わせて
バス停までお迎えに来てるんですね。
これで野引の経産婦疑惑が晴れたわけですが
見ず知らずの子供たちを気にかける
親切なかたがいらして
東京も素敵なところだなと思いました。
わたしは最終的に目的地へは
たどり着けませんでしたが
心はホカホカです。
ええ、乗るバス間違えたんですね。

どんまいわたし。