年の瀬が近づき、お正月飾りを用意しました。
特別な材料を揃えるというより、今年も「いま家にあるもの」「庭で育ったもの」を中心に、静かに整えるような気持ちで。
玄関土間には、松の枝をそのまま。
枝ぶりがとても美しかったので、余計な手を加えず、形をいかして吊るしました。
松は一本あるだけで、空間の空気をきりっと引き締めてくれます。
年のはじめを迎える場所にふさわしい、凛とした存在感です。
ポストの前には、庭のレモングラスでしめ縄を作り、松の枝と、庭からの南天、とうがらしを添えたお正月飾りを。
レモングラスのしなやかな線に、松の緑、南天の赤、とうがらしのきりっとした色味が加わり、控えめながらもお正月らしい佇まいになりました。
庭で育った植物を使って作った飾りは、家の外にあってもどこか内側とつながっているようで、見るたびに気持ちが和らぎます。
先日、八百屋さんで出会った仏手柑(ぶっしゅかん)。
独特な形と明るい黄色に惹かれて、お正月用にと迎えました。
器にのせ、南天を一枝添えるだけで、十分なお正月のしつらえに。
ほのかに立つ柑橘の香りも、年のはじめに心地よく感じられます。
お正月飾りを飾る日は、一般的には12月28日まで、
遅くとも30日までに、というのがよいとされています。
29日は「二重苦」を連想させるため避けられ、
31日は「一夜飾り」になってしまうため、やはり控えるのが安心ですね。
我が家もその習わしに倣い、少し余裕をもって飾るようにしています。
外すのは1月7日、松の内が明けた頃。
地域によっては15日まで飾るところもありますが、
七草がゆをいただく頃にそっと片付ける、この区切りが好きです。
役目を終えた飾りに感謝しながら、少しずつ日常へ戻っていく時間も、お正月の大切な一部のように感じます。
派手さはなくても、
庭の植物や、季節の実りを少し整えるだけで、
新しい年を迎える準備は十分なのだと、今年も思いました。
静かに、気持ちよく。
そんなお正月を迎えられたらと思います。
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