朝の雨が止んで、外に出てみると、庭の空気がすっかり洗われていました。しっとりとした土の匂い、雨粒をまとった葉のきらめき。そんな中で、今年もまた小さな喜びを見つけました。

 

 

 

ボリジが咲いていたのです。
このブルーの星のような花は、こぼれ種で毎年芽を出し、咲いています。手をかけずとも再会できるこの植物には、少し野生のたくましさと、自由さを感じて、なんだか嬉しくなります。

 

ほかの植物たちも、少しずつ少しずつ、確実に増えています。
ホウチャクソウ、鈴蘭、アマドコロ、タイム、そしてビバーナム・スノーボール

それぞれが持つ個性と静かな美しさが、庭をやさしく彩ってくれます。

 

 

ホウチャクソウ

 

細くしなやかな茎の先に、提灯のようにぶら下がって咲く花が特徴的。
名前の由来は、お寺の屋根にぶら下がる「宝鐸(ほうたく)」という飾りに似ているから。

半日陰〜日陰を好むため、木陰や北側の庭などにも向いています。
控えめで上品な花姿は、春の和風ガーデンのアクセントになります。

 

 

スズラン

 

白くて小さな鈴のような花が、葉の間から可憐に顔を出す春の人気者。
地下茎で広がりながら群生し、ひと株が年々大きく育っていく姿が頼もしいです。

日陰でも元気に育ち、可憐な見た目とは裏腹にとても丈夫。
ただし、全草に毒があるので扱いには注意が必要です。

 

タイム

 

地面を這うように広がる香り高いハーブ。
春〜初夏にかけては、ピンクや白の小花をたくさん咲かせて、まるで花の絨毯のようになります。

日当たりと風通しが良ければ、とても丈夫で乾燥にも強い優等生。
料理やハーブティーにも使える実用性もあり、庭に植えるとちょっとした幸せが増えます。

我が家は料理用のタイムと、ハーブティーにも気軽に使えるレモンタイムを常備しています。

 

 

 

そしてブラックパーロット。

 


数日前には赤と緑の不思議な色合いだった蕾が、今日は深く黒に近い花を開いていました。チューリップなのに、どこか異質で個性的。その美しさに、ドキッとさせられます。

 

 

 

私が好きなのは、グリーンの花、黒い花、そしてうつむいて咲く花。
派手さはないけれど、どれも奥ゆかしくて、静かな存在感があります。
庭の中で、そんな花たちを見つけるたびに、少し心が落ち着くのです。

植物たちの成長はとてもゆっくりだけれど、日々変化している。
同じ場所に咲いていても、同じ姿は二度と見られない。
だからこそ、雨上がりの庭で過ごすひとときが、愛おしく思えるのかもしれません。

 

 

庭の片隅では、八重桜の花びらが、ひらひらと静かに舞い始めています。
足元にふわりと降り積もる淡いピンクは、春が少しずつ終わりに近づいていることをそっと知らせてくれているようです。

その中で、リアンはすやすやとお昼寝中。

春の庭には、咲く花も、散る花も、眠る犬も、みんなが美しい。
そんな風に思えた、雨上がりの静かな午後でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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