前世物語「仲直りの約束」プロローグ | 前世の語り部 あめの宇受媛

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過去と未来の繋ぎ人 勾玉師 華珠依(かずえ)です。

前世物語「仲直りの約束」が始まります。

この物語は、私と旦那の前世です。

物語の中に語り部として、私が勝手に捏造した人物が

登場しますが、この人に関しての質問はお答え出来ない

所があると思うので、ナレーション的存在だと思って

もらえれば、嬉しいです。

少し長くなるので、何話かに区切って

毎日1話づつ投稿させて頂きますね。

それでは、前世物語「仲直りの約束」お楽しみ下さい。


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前世物語「仲直りの約束」①

「きゃははは~」 「うぉぉぉ~」 
「なんじゃこりゃ~」「うける~」

今日も、楽しい笑い声が聞こえる。
ここは、世間でいう「あの世」です。

そう「あの世」、死んだ後の世界です。
私は、サーベランス 

サーヴと呼んで下さい。
「あの世」を統べる者と言っておきましょう。

ここ「あの世」に帰ってきた者は、
次に生まれ変わるための、
休息と準備の場所です。

今度、初めて人間に生まれ変わる準備をしている
天使の二人をご紹介したいと思います。

二人の名前は、カヤとユウ
この二人は初めての人間として
生まれ変わるために、人間界の
勉強をしている所です。

さてさて、どんな勉強会になることやら。
私は、取り敢えず見守る事としましょうか。


「あれって、なにしてるの?ユウ」
「わかんない、なにしてるんだろうねカヤ」

あの子達は一体何がわからないんだろうね。

雲の中の地上を映す鏡をみながら二人は
何か気になる事があるんだろ。

「きゃははは~、顔を真っ赤にしながら
何か叫んでるよ~」

「あははは~、一生懸命何かを訴えてるね」
「おっ、何か女の人が泣き出したよ」
「何で泣いてるのかな~」

「でも、なんか面白いね~」
「すごく、楽しいね~」
「あれは、一体なんだろうね」

どうやら、あの二人は人間の男女の
喧嘩を見ているようだね。

あの子達は、喧嘩が何かわからないようだ。
そりゃそうだろう、この「あの世」には
喧嘩自体がないんだから。

この「あの世」には、哀しみ、苦しみ
怨み、嫉妬、人間が持っている、ネガティブな
感情がないんだ。

まだ、人間の経験のないカヤとユウには
解らない感情なんだろうね。

「あっ、サーヴだ~」
「ほんとだ~ ねぇサーヴ、あの二人は
一体何をあんなに言い合いをしているの?」

「あれは、喧嘩と言うものだよ、自分の言っている事の方が
正しいんだと相手に認めさせるために、相手の言うことの
方が間違っているんだと、言い合いをしているんだ」

「でも、君たちには、あの喧嘩が楽しい事に見えるのかい?」

二人は満面の笑みを見せながら頷いた。

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今日のお話しはここまでとさせて頂きます。

明日に続きの2話をお送りします~。