まみーです。
今週はずっと雨模様みたいですね。
洗濯物がパリッと乾かないのがちょっとイヤ。
雨が降ってるときは、外に干してもダメね。
室内にエアコン入れたら乾くのは知ってるけどさ。
中学3年生になって担任が替わった。
T先生という独身の若い女性の先生で、1年生のときと同じ担任だった。
年度始めの家庭訪問だったろうか、2年の秋頃から学校に行っていない息子は高校受験に向けてどうすればいいのかを尋ねてみた。
やはり高校だけは卒業してほしかった。
まだ何とかなるなものなら、なんとかしたかった。
中卒でももちろん生きていける、けれど現実には学歴で判断される場面が多いことも、私は仕事を通じて知っていた。
世の中に出て苦労するのは本人だ。
親としてはやっぱり息子にそんな苦労はしてほしくない。
T先生はちゃんと答えてくれた。
「お母さん、出席日数は絶対に必要です。
遅刻になっても学校へ来るようにしてください。
できるだけ休まないようにお願いします。
たとえ保健室登校でも構いません。
とにかく、学校に来させてください!」
そうか、それでなんとか息子が高校受験できるなら、やるしかない。
まあ、今思ってみれば息子は勉強など全然していなかったし、実際、受験したところで偏差値が最低レベルの学校でさえ落ちていた思う。
でも、その時の私はとにかく高校に行って欲しかった。
せめて、受験できるものなら受験してほしかった。
そのためにも、公立を受験できる最低条件があるならそれくらいはクリアしたかった。
だから私は、私が親としてできることがあるならやるしかないと腹をくくった。
その日から私はいつも通りに出勤し、掃除、朝礼に参加。
朝礼後に学校へ電話。
その時間はちょうど学校のホームルームが終わり先生が職員室へ戻る時間。
息子が欠席だと確認したら、勤務先から家に戻り、息子を学校へ送ってから、また勤務先へ行く、
これを毎日毎日、一学期のあいだやり通した。
残念ながら、1日でも自分で学校に行っていることはなかった。
相変わらず、夕方から友達とどこかをほっつき歩き、夜中過ぎに帰ってきていたと記憶している。
なので自分で朝の登校時間までに起きることなどできるわけがない。
それでも、とにかく学校へ行ってほしかった。
毎日毎日、寝ている息子を叩き起こした。
引きずってでも連れていく、私はそう心に決めていた思う。
どうすれば息子が学校に行くようになるのか、途方に暮れる以外方法がまるでみえなかった。
それでも、ずっとそのことばかり考えていた私にできることは、それしかなかった。
職場の所長に頭を下げて家に戻り、玄関ドアを開けると、布団から寝ている息子の足がみえる。
それをみると、無性に腹が立った。
私は子育てに失敗した親なんだ、
子どもをちゃんと育てられなかったんだと、
あなたはダメな親、
そう突きつけられている気がした。
ある日は、布団を引っ剥がし「さっさと起きんか!」と怒鳴りつけた。
ときには布団の上から蹴っ飛ばしたりもした。
私は後悔もしたくなかった。
親として、あのときこうしていればよかったというような後悔だけはしたくなかった。
今振り返ってそのときのことを考えると、もっと奥の気持ちには離婚を選択したことを後悔したくなかったのかもしれない。
なんにせよ今やれることがわかったのだ。
どうしたらいいかわからなくて、ただ手をこまねいてみているだけしかできない日々は嫌だった。
有り難いことに、勤務先の所長は子育てに理解があった。
息子の現状を正直に話し、朝礼後に家へ戻り息子を学校へ連れて行くことを快く許してくれた。
しかし、一学期の間、毎日息子を学校に連れて行きながら不思議に思うようになっていた。
私が連れて行けば、学校へ行くのだから、遅刻しても自分で行けばいいのにと。
小学校から中2のある時期まではそれができていたのに。
わからなかった。
私はそのとき本人にきいたのだろうか。
たとえ聞いたとしても本人も「わからん」と答えていただろう。
私は二学期もそれを続けることは、私に無理がきていると感じた。
また、こんなことをしてもムダかもしれないという無力感がふと湧いてくるようになった。
勤務先にもこれ以上迷惑をかけるわけにもいかない。
他の職員のなかにも不満に思う人が出てくるかもしれない。
中3の担任の先生は、時間の許す限り放課後に家に来た。
「〇〇くん。明日は学校においでね」
その一言を、たったその一言を息子に言うために。
申し訳なさと有り難さと、息子は何を感じるのだろうかと思いながら
まったく学校へ行く気配のないまま時間は過ぎていった。
二学期になればクラスの雰囲気は今以上に受験一色になっていく。
ほとんど勉強をしていない息子は、それについて行けないだろうと思っていた。
明らかにクラスから浮いてしまうはずだと。
そして夏休み。
私はかなり疲れてたし、苛立ちもたまっていた。
いい加減にしてほしかった。
ある日些細なことで息子と言い合いになった。
私は、いつものように怒鳴っていた。
「出ていけ!」
その夜、息子は初めて、朝になっても帰って来なかった。
つづく
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