皆様こんにちは。
栄養を科学する抗加齢歯科医、森永宏喜です。
9月6日に発売となります拙著
「すべての病気は口の中から ~歯が痛くなる前に絶対読む本~」
によりご興味を持って頂くために、同書の重要なトピックを順次ご紹介していくことにしました。
第3弾は「認知症は脳の炎症」です。
書籍の詳細は「書籍ご紹介サイト」でご覧になれます。
【認知症は脳の炎症】
認知症の原因が口にある──などと言われても、
認知症の原因が口にある──などと言われても、
「まさか、ウソでしょ!」「そんな話聞いたことないし、ちょっと信じられない……」
そう思う人もいるのではないでしょうか。だからこそ、ここでは口の中の健康と認知症との関係について話をしようと思います。
その重要なキーワードのひとつが「炎症」です。炎症は、簡単にいうと、体の外から入ってきたり、体内で生まれたりした害のあるものへの防御反応です。
そのプロセスで、さまざまな作用をする「生理活性物質」というものが生まれます。それは、タンパク質の一種であったり、活性酸素であったりしますが、これらが炎症を起こしている場所だけでなく、全身的に病的な老化や認知症を招く原因になることがわかってきました。
その重要なキーワードのひとつが「炎症」です。炎症は、簡単にいうと、体の外から入ってきたり、体内で生まれたりした害のあるものへの防御反応です。
そのプロセスで、さまざまな作用をする「生理活性物質」というものが生まれます。それは、タンパク質の一種であったり、活性酸素であったりしますが、これらが炎症を起こしている場所だけでなく、全身的に病的な老化や認知症を招く原因になることがわかってきました。
老化のひとつの症状としての認知症も、実は「脳の炎症」だといわれています。認知症の中でも最も多いアルツハイマー型認知症(AD)は、アミロイド ベータ (Aβ)という特殊なタンパク質が脳内に増えることが原因ですが、脳に「炎症があるとこのAβが増えやすく、またAβの増加がさらに炎症を引き起こすことが実証されています。
そして、老化や認知症と関係が深い炎症は、激しい急性の炎症ではなく、むしろ「長く続く慢性の小さな炎症」だということも明らかになってきているのです。
そんな小さな炎症のひとつ、口の中で起きる炎症の代表的なものが「歯周病」です。最近では、この歯周病が、アルツハイマー型認知症に影響を及ぼしているということが知られています。
その一つの例として、アルツハイマーで亡くなった人の脳を調べたところ、歯周病原因菌のリーダー格であるプロフィロモナス・ジンジバリス( Pg)菌が発する毒素、リポポリサッカライド(LPS)が高頻度で検出されているのです。これに対し、アルツハイマーを発症していない人の脳からは、この毒素は検出されていません。
【歯周病の毒は口から全身、そして脳へ】
老化や認知症に関係が深い「長く続く慢性の小さな炎症」についてもう少し見てみましょう。歯周病はその慢性炎症の一つですが、ほかにも、たとえば糖尿病で血糖値が高いと血管の壁を傷めつけて炎症を起こします。
そんな小さな炎症のひとつ、口の中で起きる炎症の代表的なものが「歯周病」です。最近では、この歯周病が、アルツハイマー型認知症に影響を及ぼしているということが知られています。
その一つの例として、アルツハイマーで亡くなった人の脳を調べたところ、歯周病原因菌のリーダー格であるプロフィロモナス・ジンジバリス( Pg)菌が発する毒素、リポポリサッカライド(LPS)が高頻度で検出されているのです。これに対し、アルツハイマーを発症していない人の脳からは、この毒素は検出されていません。
【歯周病の毒は口から全身、そして脳へ】
老化や認知症に関係が深い「長く続く慢性の小さな炎症」についてもう少し見てみましょう。歯周病はその慢性炎症の一つですが、ほかにも、たとえば糖尿病で血糖値が高いと血管の壁を傷めつけて炎症を起こします。
また、腸内バランスが乱れると腸の壁が薄くなり、腸そのものや、門脈経由で肝臓に慢性的な炎症を生じていることもあります。
この小さな炎症の中でも、影響が大きいものとして、今最も注目されているのが歯周病なのです。2015年12月に、米国抗加齢医学会総会に参加したときにも、多くの発表者が歯周病のことを指摘していました。
歯周病は、重症化しない限り強い症状はありません。自覚症状は少なく、中等度までは自分で見つけるのが困難な病気です。この原因は細菌感染ですが、その原因菌の害は口の中だけでなく、全身に拡散して悪さをしているのです。
原因菌が発するLPSは、先に書いたようなアルツハイマーの人の脳だけでなく、大腸がんの人の病巣からも発見されています。この毒が全身に散らばっていくことは、容易に想像できますね。
厚労省の調査によると、 50 代後半から 60 代前半にかけて歯周病がある人の割合は、8割を超 えています。また若い世代でも、歯周病にかかっている人は少なくありません。
それはつまり、日本人の多くに、歯周病による小さな炎症が相当長い期間にわたって続いている可能性があるということを表しています。年齢とともに歯周病は重症化していき、その小さな慢性の炎症が、徐々に脳の炎症をも悪化させていくことが考えられます。
この小さな炎症の中でも、影響が大きいものとして、今最も注目されているのが歯周病なのです。2015年12月に、米国抗加齢医学会総会に参加したときにも、多くの発表者が歯周病のことを指摘していました。
歯周病は、重症化しない限り強い症状はありません。自覚症状は少なく、中等度までは自分で見つけるのが困難な病気です。この原因は細菌感染ですが、その原因菌の害は口の中だけでなく、全身に拡散して悪さをしているのです。
原因菌が発するLPSは、先に書いたようなアルツハイマーの人の脳だけでなく、大腸がんの人の病巣からも発見されています。この毒が全身に散らばっていくことは、容易に想像できますね。
厚労省の調査によると、 50 代後半から 60 代前半にかけて歯周病がある人の割合は、8割を超 えています。また若い世代でも、歯周病にかかっている人は少なくありません。
それはつまり、日本人の多くに、歯周病による小さな炎症が相当長い期間にわたって続いている可能性があるということを表しています。年齢とともに歯周病は重症化していき、その小さな慢性の炎症が、徐々に脳の炎症をも悪化させていくことが考えられます。
アルツハイマー病の罹患率は、 70 代から急激に増加します。アルツハイマー病の原因となる 脳内物質Aβの蓄積は、発症する 15 年ほど前から始まりますが、まさに歯周病罹患のピークの 年代と重なっているのです。
歯周病と認知症とのかかわりが非常に気になります。
◆目次
序章 口の中の恐ろしい「もの言わぬ病」
第1章 全ての病気は歯から始まり、腸に至る!
第2章 認知症の原因も口の中にあった
第3章 食べていると確実に死に近づく食べもの
第4章 自分でできる歯と口のケア
第5章 いい歯科医とダメな歯科医
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