呪いのブレスレット67 | HAPPY DAY

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☆ベリーズ文庫(現代・ラブファンタジー・異世界レーベル)マカロン文庫・コミックベリーズ・マーマレード文庫・マーマレードコミックス・LUNA文庫・夢中文庫・ネット文庫星の砂にて執筆させていただいています。

これが最後

「翔平と玲奈はここから離れて!」

翔平はあたしが部屋を出るまで飛んでくるガラスの破片にかまわず、ドアを押さえてくれていた。

見ると、翔平も玲奈も顔や腕に何ヵ所もかすり傷を負っている。

「大丈夫か!?」

あたしの頬が血だらけで、翔平たちは驚いた。

「大丈夫! あたし、ブレスレットを取ってくる!」

あたしの考えがあっているかはわからない。だけど、ブレスレットには何かがある。

あたしはズキズキする痛みに堪えながら、自分の部屋に行った。

そこから先は無我夢中で、あたしに驚くみのりたちを無視して、バッグから赤いブレスレットを見つける。

「ひかり! どうしたの!? なにがあったの!?」

みのりがハラハラした顔で聞いてくるけれど、話している時間はない。

こうしている間にも、田島先輩や小杉はひかりに殺されているかもしれない。

「急いでいるの! ごめん!」

赤いブレスレットを握りしめて、談話室へ向かった。

 

階段を下りて1階に行くと、談話室の前はサッカー部やテニス部の部員が集まっていた。

ガラスが割れたのが、誰かに聞こえたようだ。

「玲奈! ひかりはっ!? 小杉たちは大丈夫!?」

「小杉たちのケガは酷いけど大丈夫そう。ひかりの気配が……」

目を閉じ、ひかりを探そうとする玲奈。

玲奈より早く玄関に立っているひかりを見つけた。

まるであたしを待っていたかのようなひかりに足が動く。

「亜美! どこへ行くんだよ!」

翔平に背後から腕を掴まれるのを、振りほどく。

「亜美!?」

あたしの意思じゃなく、脚が勝手に動いてしまうのだ。

赤いブレスレットはあたしの右手にぎゅっと握られたままで、それはしだいに熱を帯びてきているようだった。
 

「亜美! 行っちゃいけないよ!」

玲奈も追いかけてあたしの行く手をさえぎるけど止まらない。いや、止められないのだ。

あたしはまっすぐ暗闇を行くひかりを見ていた。

そしてふっとあたしの脳裏に映像が現れる。

田島先輩が話した残酷な映像。

そう、ひかりは正座させられ、周りにいるのはうちの学校の制服を着た女性徒3人。

亡くなった岸谷まどか、原口美月、そして田島里沙。

ひかりが頬を叩かれ――地面に転がされ3人の足が小柄な身体を蹴る。

そのうち、田島先輩が和也と言っていた制服を着た男子がやって来た。

髪を金髪に染め、身長が180センチはありそうな長身。

3人がひかりにリンチしているのを楽しそうに笑いながら見ている。

そこからはもっと残酷だった。

まるでテレビを見ているみたいな鮮明な映像に、あたしの心臓はえぐられそうなほどの痛みを覚える。
 

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