「Love Step」(351) | HAPPY DAY

HAPPY DAY

☆ベリーズ文庫(現代・ラブファンタジー・異世界レーベル)マカロン文庫・コミックベリーズ・マーマレード文庫・マーマレードコミックス・LUNA文庫・夢中文庫・ネット文庫星の砂にて執筆させていただいています。

水を持って寝室に行くとゆきちゃんは眠っていた。



水、飲まないで寝ちゃった・・・・・・。

水分とらないで大丈夫かな。



飲ませるために起こそうと思ったが、気持ちよく寝ているので起こさないことに決めた。




ゆきちゃんの横にもぐりこむように入る。



だけど、ゆきちゃんが心配なせいもあるけれど、変な時間に起きたせいか眠れない。



眠ることをあきらめてゆきちゃんの横顔を見つめることにした。



まつ毛、長いな~



手を伸ばして確かめてみたくなる。



だめだめ、起こしちゃう。



わたしはしばらくゆきちゃんの寝顔を見続けた。




* * * * * *



「ん?」



パチッと目を開けたわたしは隣に眠っているゆきちゃんを見た。



「いない・・・・・・」



隣で眠っているはずのゆきちゃんはいなかった。



慌ててベッドを抜け出すとリビングに行った。



リビングにもいない。



その時、洗面所の方で音がした。



「ゆきちゃん?」



洗面所のドアは開いていた。



杏梨は洗面所の前に立った。



タオル地のバスローブを着た雪哉がタオルで頭をガシガシ拭いているところだった。



「ゆきちゃんっ!何してるのっ!?」



「シャワーを浴びていたんだ さっぱりしたよ」



髪を拭きながら杏梨に微笑む。



その顔は高熱を出していた人のようには見えない。



「そんな、無茶だよっ!ぶり返しちゃうじゃないっ どうしてちゃんと寝ていないのっ?」



わたしはゆきちゃんを怒った。



「もう大丈夫だよ 熱は下がったし、身体が軽くなった」



「ダメだよ あんなゆきちゃん、初めて見たんだから ああん もうっ!そこに座ってっ」



皮素材の丸いイスに雪哉を座らせると、ドライヤーに手を伸ばし雪哉の濡れた髪に熱をあてる。



ドライヤーをあてると、すぐにサラサラの髪の感触になる。



「杏梨にやってもらうと気持ちがいいな」



「もう何言ってんの?ぶり返したらどうするのっ?」



のんきな雪哉に杏梨はむうっと膨れる。



髪は乾き、ドライヤーのスイッチを止める。



心配そうな杏梨を見て雪哉は嬉しいとともにからかいたくなった。



「杏梨に熱を発散してもらいたいな?」



「えっ?」



何のことだかわからず首をかしげる。



鏡の中で合った視線・・・・・・雪哉の杏梨を見つめる目は熱を帯びていた。




続く



ペタしてね