水、飲まないで寝ちゃった・・・・・・。
水分とらないで大丈夫かな。
飲ませるために起こそうと思ったが、気持ちよく寝ているので起こさないことに決めた。
ゆきちゃんの横にもぐりこむように入る。
だけど、ゆきちゃんが心配なせいもあるけれど、変な時間に起きたせいか眠れない。
眠ることをあきらめてゆきちゃんの横顔を見つめることにした。
まつ毛、長いな~
手を伸ばして確かめてみたくなる。
だめだめ、起こしちゃう。
わたしはしばらくゆきちゃんの寝顔を見続けた。
* * * * * *
「ん?」
パチッと目を開けたわたしは隣に眠っているゆきちゃんを見た。
「いない・・・・・・」
隣で眠っているはずのゆきちゃんはいなかった。
慌ててベッドを抜け出すとリビングに行った。
リビングにもいない。
その時、洗面所の方で音がした。
「ゆきちゃん?」
洗面所のドアは開いていた。
杏梨は洗面所の前に立った。
タオル地のバスローブを着た雪哉がタオルで頭をガシガシ拭いているところだった。
「ゆきちゃんっ!何してるのっ!?」
「シャワーを浴びていたんだ さっぱりしたよ」
髪を拭きながら杏梨に微笑む。
その顔は高熱を出していた人のようには見えない。
「そんな、無茶だよっ!ぶり返しちゃうじゃないっ どうしてちゃんと寝ていないのっ?」
わたしはゆきちゃんを怒った。
「もう大丈夫だよ 熱は下がったし、身体が軽くなった」
「ダメだよ あんなゆきちゃん、初めて見たんだから ああん もうっ!そこに座ってっ」
皮素材の丸いイスに雪哉を座らせると、ドライヤーに手を伸ばし雪哉の濡れた髪に熱をあてる。
ドライヤーをあてると、すぐにサラサラの髪の感触になる。
「杏梨にやってもらうと気持ちがいいな」
「もう何言ってんの?ぶり返したらどうするのっ?」
のんきな雪哉に杏梨はむうっと膨れる。
髪は乾き、ドライヤーのスイッチを止める。
心配そうな杏梨を見て雪哉は嬉しいとともにからかいたくなった。
「杏梨に熱を発散してもらいたいな?」
「えっ?」
何のことだかわからず首をかしげる。
鏡の中で合った視線・・・・・・雪哉の杏梨を見つめる目は熱を帯びていた。
続く