◆糖尿病とは?
血液中に含まれる糖の濃度が高い状態が長く続く症状の病気のことです。
一般的に正常値は
空腹時血糖値 110mg/dl
食後2時間血糖値 140mg/dl
糖尿病と診断される数値は
空腹時血糖値 126mg/dl以上
食後2時間血糖値 200mg/dl以上
隠れ糖尿病と推測される数値は
空腹時血糖値 110〜126mg/dl
食後2時間血糖値 140〜200mg/dl
といわれています
◆糖尿病の種類について
一口に糖尿病と言っても、それには2種類あります。
・Ⅱ型糖尿病
過食、肥満、運動不足、ストレスが誘因となって発症する糖尿病で、日本人の95%がこのタイプです。
40~50歳代に多く発症することから「成人型糖尿病」とも呼ばれています。
すい臓のβ細胞の機能低下(破壊されてはいない)によって、インスリンの分泌や働きが悪いために起こります。
しかし発病初期ならば、食事療法や運動療法での治療ができるので、インスリン注射は不要になります。
・Ⅰ型糖尿病
膵臓のβ細胞が破壊されて、インスリンが全く分泌されないか、分泌能力が著しく低下しているために発症するタイプです。
Ⅱ型糖尿病とは違い、毎日インスリン注射が必要になります。
30歳未満の発症数が多いことから「若年型糖尿病」とも呼ばれています。
☆β細胞が破壊される原因は、ウィルス感染や自己免疫疾患が関係していると考えられています。
Ⅰ型、Ⅱ型のいずれもβ細胞の機能低下によって起こる病気ではありますが、糖尿病患者の95%は過食や運動不足、ストレスなどの生活習慣が原因だそうです。
◆糖尿病の原因となるのは?
人が生きていくためにはエネルギーが必要ですが、そのエネルギー源となるのがブドウ糖です。
ブドウ糖は胃腸で消化吸収される際に、すい臓から出されるインスリンの働きで、筋肉などの細胞に取り込まれてエネルギー源となります。
インスリンは、ブドウ糖が筋肉細胞や組織の中に入ってエネルギーとなるための重要な役割をしているのですが、充分に分泌できなかったり、出るタイミングが遅れたりすることで糖尿病になるのです。
また、細胞の中に入れなかったブドウ糖が血液中に残ることで、血糖値が上昇します。
肥満や運動不足が原因で、インスリンの効きが悪くなることも考えられます。
ほかには、ストレスによってインスリンとは逆の働きをするホルモンが分泌され、そのため通常よりも多くのインスリンが必要になることで、血糖値が上がることがあります。
このような体質は、多少遺伝するとも言われています。
◆糖尿病の合併症について
糖尿病による合併症には、下記のようなものがあります。
・狭心症・心筋梗塞
心臓の血管(冠動脈)が動脈硬化を起こし、狭くなったり詰まったりします。
・脳梗塞・脳出血
脳の動脈が動脈硬化を起こし、詰まったり破れて出血したりしますがこれを脳卒中といいます。
・閉塞性動脈硬化症
足へ流れる動脈が動脈硬化で細くなることで血流不足になり、足の冷感や歩行時のふくらはぎの痛みなどの症状が起こります。
これが糖尿病性壊疽の原因です。
・その他、各種感染症(肺炎、腎盂腎炎、皮膚膿瘍、壊疽、結核など)などや、各種癌(胃癌・大腸癌・肺癌・子宮癌・乳癌)などが現れる場合があります。
・さらに糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症などがあります。
☆糖尿病が怖いのは、何といっても合併症ですよね。
いずれもハッキリとした症状が出ないまま進んでいることが多いのです。
特に動脈硬化などは自覚症状がないまま進行し、命に関わるような発作がある日突然起こることがあります。
気が付いたときにはもう手遅れだ、ということもよくあります。