昔の私は、戦う女だった。
いらんことに目くじらを立てて すぐ挑みかかったりしていた。
ストイックだったのは、間違いない。
うそがつけない、正直だといえば 聞こえはいい。
不器用な生き方しかできない、といえば聞こえはいい。
しかし、確かに敵の多い存在になってしまうのである。
そういう生き方は、実は 損なのだということに気付いたのは
ようやく最近かもしれない。
以前、ある人が教えてくれた。
「戦いというのはね、攻めるよりも 退くことのほうが難しいんですよ。
退くときはね、そーっと、そーっと。これが大事。」
以来、私はこの言葉を座右の銘にしている。
福山雅治さんのインタビュー記事にも、
意味は違えど、同じようなことが書かれていたのを読んだのも大きかった。
「龍馬伝」で 坂本龍馬を演じたときの言葉だ。
「昔はね、自分の主張をして それを通すのがいいと思っていました。
けれど、遺恨を残さないほうがいいということに気付いたんです。
どうやったって、仕事は人から入ってくる。
遺恨を残してしまうと、その後、その人とは仕事ができなくなる。
自分の主義主張はきっちりするけれど、遺恨は残さない。
たぶん 龍馬さんという人は、
そういう能力に長けていたのではと、思いますね。」
なるほど・・・。
NHKのプロデューサーが、なぜ、坂本龍馬役に、
福山雅治さんを 指名したのか、よく分かった気がした。
押すよりも、退くほうが 人間関係はうまくいくことが多い。
最近、そういう話題になることもけっこうある。
攻めるよりも、 退く。
これはけして妥協するのではなくて
処世術の一つだと理解できるようになったのは
やはりトシのせいでしょうかね(笑)
